よっさんの『心のワイン』

嗚呼、麗しきかな。
悠久なる白ワインの聖地『コッリオ』よ。
ワインの王を生み出す煌星の如き銘醸地『ランゲ』よ。

このブログは、生産者・インポーターさん・レストランさんを
「飲み手」の立場から支援したい想いで書いています。

(画像・文章・内容に関わる一切の転載のを禁じます。) 

イタリアワインショップ検索エンジン「ヴィノーレ」

冬休みを利用して、楽天に出店していない、イタリアワインショップを検索できるサイトをつくりました。



vinore-logo


楽天で売り切れてしまった、あのワインが見つかるかもしれません。

GAJA(ガイア)の受賞履歴

下記サイトに、GAJAのイタリア3大ワイン・ガイドにおける、最高賞の受賞履歴をまとめました。

トレ・ビッキエーリ総計表。

ご無沙汰しております。
全くブログを更新できていないので、「生きているのか?」という安否確認の電話がかかってきました。(笑)

はい。もちろん、生きております!!
むしろ、「ネタを暖めている」状態です。

以前発信したように、この3月を期にユーロ加盟国経済の悪化がするであろうという予測は変わっていません。

白川日銀総裁の「1%目処」発言を、マーケットがインフレターゲットと誤認しようと、ユーロ危機の根本は、未解決のまま。 
いわば時間稼ぎをしている状態。
詰将棋でいうところの、詰んでいる状態のギリシャを抱えている限り、ユーロが浮上することはあり得ません。

世界経済の収縮が改善に向かっている状況とは程遠く、世界的にも趣向品の需給は今後減る傾向にあるでしょう。
無論、イタリア・ワインも、その余波を免れることはできません。(イタリア農務省は、未だ輸出増を謳っていますが、かなり眉唾モノですね)

日本国内においても、民主党のデフレ促進策のおかげで、他国に比べて圧倒的に少ないワインの消費が、更に激減していくこととなりそうです。

これまで、このブログでは、イタリア・ワインを生産者はもちろんのこと、
日本の消費者に高品質な商品を届ける努力を惜しまぬインポーターさん、
ワインと食文化の素晴らしさを伝えるイタリアン・レストランさん、
を、飲み手の立場からいかに支援できるかというテーマにして、発信してきました。

今年は少し角度を変え、ワイン販売の現場の皆様をお助けできるような、「ツール」を発信できないか、
と思案を巡らしているところです。


さて、話は唐突ですが、「ガンベロ・ロッソ」さん(と2008年版まで、イタリア・スロー・フード協会さんと共著)によるイタリア・ワインのガイドブック、 vinid'italia (ヴィーニディタリア)について、面白い発見がありました。

vinid'italia は、僕の知る生産者の間では、なぜか評判の悪いガイドですが、テイスティング母数は他のガイドを圧倒しており、何より世界中で一番売れているイタリア・ワインのガイドブックです。

この vinid'italia において、優れたワインに贈られる最高賞が「トレ・ビッキエーリ(3グラス)」。

毎年10月頃になると、世界中のワインファンがそわそわし始め、速報の発表を心待ちにしています。

多くのワインサイトは、この「トレ・ビッキエーリ(3グラス)」の速報を、そのままネットからコピー&ペーストして貼り付けているところが多いのですが、実は、その元となっている「ガンベロ・ロッソ」さんの発信内容のクオリティが、あまりに酷いのです。

(過去このブログでは、「トレ・ビッキエーリ(3グラス)」獲得ワインを、日本語版に訳し発信してきましたが、気がつく範囲で齟齬を直していました。)


何が酷いのかと言うと、銘柄名・生産者名の記載ポリシーが、毎年異なっているのは当たり前。

生産者名・ワイン名が違っていたり、ヴィンテージが「199」と肝心の下1桁が無かったり、
ワイン法が改定される毎に呼称が変化することによる影響とは考えられぬ程、煩雑の極みです。

時には、速報発信後、暫くしてホトボリが冷めた頃に、しれっと、受賞ワイン(生産者)が差し替えられていた、なんてこともありました。

世界中のワイン販売に対して計り知れない影響力のあるガイドなのですから、発表はもう少し慎重に行ってもらいものです。

当然、ガイドブックとして出版されている内容は、多少改訂されていますが、残念ながら、この速報の内容がネットの世界で一人歩きしています。
(適当な内容を発信しておいて、正しい内容を知りたければ本を買え、というのも、なかなか凄いマーケティング手法ですよね。)

これらガイドの最高賞獲得ワインを、「一義的に見比べる仕組み」が作れないかと考え、手始めに vinid'italia 2000年〜2012年版の発表内容を、齟齬やエラーを修正し、1つのエクセル表にまとめる作業を行いました。

いわば、「トレ・ビッキエーリ獲得ワイン総計リスト」ですね。

更に、こんな感じでピボットを適用しますと、年次別のガイドブックでは見えないような発見が、幾つも見えてきました。

2000_2012 vinid'italia pibot 630

一例を言えば、2002年に対する評価の低さ。

2000_2012 vinid'italia statistics 640

この表は、vinid'italia 2000年版以降、トレ・ビッキエーリ獲得ワインの本数が多い上位10州を抜き出し、折れ線グラフにしたものです。

(1999年度版以前のデータは入力していませんので、1998年ヴィンテージ以前は無視してください。また、次回版にて大量にリゼルバ・クラス発表されるであろう2009年ヴィンテージ、および、それ以降も今回は考慮に入れれません。)

お気づきのように、2大銘醸地であるピエモンテ州とトスカーナ州に至っては、見事にスッコっとV字のように抜けているのがわかります。

毎年、右肩上がりで受賞総数が増えていますが、現在セラーの中で熟成中のリセルバ・クラスが来年度版以降に加算されたとしても、2002年が前年の2001年の受賞本数を超えることはないでしょう。

どれだけ両州のワインへの期待水準が、他州に比べて高いんだよ! (一体、どんな基準でやっているんだよ)、
始めに結論ありきで、ブラインドでやってないでしょ?
と、思わず突っ込まざるを得ません。

一方、フリウリ州、アルト・アディジェ州、ロンバルディア州等は、2000年以降、比較的安定して選出されています。(ロンバルディア州の場合、例年NVの泡物を数本選出。)

この極端な差は一体なんなのでしょう? 謎ですね。
両州のワインは長期熟成の可能性を加味すべきワインが多いから、という声も聞こえてきそうですが、
いくら何でもこの差はありすぎだろう、と思うのです。 (白ワインだって、いい物は十分熟成しますよね〜♪)

現在 vinid'italia だけでなく、他のガイドの最高賞についてもデータ化も進めていますが、DUEMILAVINI (ドゥエミラヴィーニ:最高賞5グラッポリ)においても、 同様の「2002年ヴィンテージのV字底」が確認できました。

ここまで極端に2002年に駄目だししてしまう、ワインガイドの存在そのものに、大変疑問を感じますが、このような低評価の年においても、きっちりと最高賞を取れるようなワインやリゼルバ・クラスのワインを出してくる生産者こそ、優れた造り手として評価されるべきです。

いっそ、「魔の年2002年受賞者リスト」なんか作ってみようかな?

尚、今後このようなデータとしての価値があるのではと考える内容はブログ、もしくは新たにWEBを作り発信することとし、デイリーな発信はfacebookにてしていく所存です。

"Best Buy" dei Vini italiani dell'Anno del 2011

震災の影響あり、2011年は、通常の摂取本数には遠く至りませんでした。
飲んでいるワインもかなり固定化してきていまして、
たまーに本気で空けるワインは、古いヴィンテージのワインにばかり、集中しています。

なので、ベスト・バイとして、気軽におためし頂けるようなワインを、殆どピックアップできていません。
一方、以下に記載したワインは、何れも、前述のヴィンテージワインに劣らぬ、素晴しい味わいのワインでした。
是非、ご家族やご友人と楽しむ為に、お買い求め下さい。

話は少しそれますが、
可能であれば、今年は出来るだけ早い内に、(出来れば3月に至らないうちに)
高級ワインを大量にストックされておくことをお薦めします。

もっと待てば、更にユーロ安が進むのに・・・。 と思うでしょ。 理由は後日記載します。


Villabellini - Valpolicella Taso 2006
輸入元:ヴィナイオータ

内容では2位のラ・カステッラーダだが、衝撃という意味ではヴィッラベッリーニ 。
品種固有の香りがあると刷り込みを、見事に一蹴してくれた。
コスパに優れ、ボトルのデザインも、可愛らしい。
今年最後にこのワインと巡り会えたのは、とてもラッキー。
来年、是非訪問したい生産者のひとつ。 今飲んで美味しい(エレガント)なのは2005年の方。



La Castellada - Rosso della Castellada 1999
輸入元:ヴィナイオータ

何度も飲んでいるワインだが、今月のヴィナイオータさんのイベントで再度のみ、
改めて、このワイン偉大さに驚嘆した。
ニコのワインは、決してラディカルなビオ信奉に毒されていない「中庸の徳」を感じます。
 
いわば「賢者が造るナトゥラル・ワイン」です。
02も素晴しいが、予算に余裕があれば、99がお薦め。
( 願わくは伝説の96を、もう一度味わいたいなぁ )



Pieropan - Soave Classico La Rocca 1997
輸入元:フードライナー

変態ワイン通が飲んでも、そうでない方が飲んでも
万人が飲んで「旨い」といえる、間違いなく最高峰のソアヴェだと思います。

熟成したSoaveの凄みと、前に出すぎない、穏やかなバリックのニュアンスに、
造り手のエスプリを感じます。
若い時に飲んでも十分美味しいですが、熟成したLa Rocca は、格別でした。
このシリアスなミネラル感は、フリウリの白ワインには、ないんだよぁ。


Fratelli Oddero - Barbera d'Alba Riserva 1971
輸入元:不明 (現在はニップンインターナショナル)

誰もが気軽に買えるワインではないが、今年飲んだ古酒の中では、圧倒的にずば抜けていた。
液面もキラキラ輝き、香りの華やかさたるや、古酒のネッビオーロ(バルバレスコとバローロの1967年と比較)など足下にも及ばなかった。
改めてバルベーラという葡萄のポテンシャルに驚かされる。

実はこのワインは、女房殿のご友人より結婚祝いの品として賜った1本。
送ってくれた本人はアルコールを一切飲まない。 当然、ワインに関する知識も皆無。
にもかかわらず、こんな感動的な味わいのワインを、「しれっ」と選びぬくとは !!
素人さんの引きの強さにも、驚かされた。 (だからワインは面白い。)

国内に僅かに残っているので、興味の有る方はゲットすることをお薦めしたい。


Vietti - Villero 1997
輸入元:日欧商事

まあ、このクラスのワインが不味いわけないです。。
お値段的には、気軽には進められませんが、あまりに旨かったので、リストオン。


Jermann - Capo Martino 1998

イエルマンのワインがフリウリの生産者の中で最上とは思わないが
飲めば飲むほどに、このエリアが生み出す白ワインの旨味がシミジミ伝わってくる。
人に寄り添うような、やさしさ、のようなものを感じる。
毎日飲みたい美味しいワイン、とはそういうものかもしれない。

Jermann の古いワインは、海外のサイトでもよく見るので、比較的入手は用意。

以上です。(少な!)

Luca Roagna (ロアーニャ) 2

アップ、忘れていました、、、

引き続き、ロアーニャのセラーにて。
Roagna60

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Luca Roagna (ロアーニャ) 1

Roagna08

この土を見てくれよ! 臭いを嗅いでくれよ!
土が生きているでしょ!

おもむろに足下の土をほじりかえし、
幾重にも混じり合う腐葉土を、自信たっぷりに差し示すこの男こそ、
99年のクリケット・パイエで世界を驚かせた、ルカ・ロアーニャです。

髭を蓄えてはいますが、ご覧の通り、まだあどけなさも残る30代の若者です。

2012年の世界遺産候補としてイタリアから唯一ノミネートされることとなったランゲ地区は、
(世界遺産へは“ランゲ、ロエロ、モンフェッラートのブドウ畑の景観”としてノミネート)
バローロやバルバレスコを始め、幾多の素晴しいワインを生み出す希代の銘醸地ですが、
その畑はというと、多くの生産者が定期的に下草を刈るか、完全に「除草」され土が剥き出しになっています。

しかも、ランゲ地区一帯の日照時間は、日本の葡萄産地と比べれば羨ましい程に長い。
空気も大変乾燥しています。

敢えて極論を言いますと、ランゲの丘陵地帯は、ワイン用葡萄を収穫することを目的として
アルプス山脈の麓に人工的につくった「砂漠地帯」と言っても過言でもない所です。

凝縮した葡萄が沢山欲しかったから、周囲の草木は丘ごと全部刈っちゃった♪
とでも言いたいのか、
嘗ては緑が生い茂る丘でしたが、今や本来その地に自生していた植物を見る機会は殆どなく、
葡萄の木々やヘーゼルナッツ畑に代表されるように
人々が後から計画的に植樹した植物ばかりが目立つ、そんな環境です。

夏場、葡萄の葉で生い茂る畑を歩いていると、
太陽からの強烈な輻射熱に加え、酸っぱい薫りがするライムストーン(石灰質)や砂質によって
体の水分が奪われるかのような感覚に襲われ、とても喉が渇きます。

特にバルバレスコは、バローロ地区に比べて、砂っぽい。
まさに砂漠にいるかのようです。 (ロエロ地区は更に砂だらけ)

ロアーニャのセラーは、そんなバルバレスコ村の中心地から車で2分くらいの距離にあります。


ところで、質問。

仮に砂漠の中に局地的に緑が生い茂った場所を、貴方は何と呼ぶでしょうか?

・・・・恐らく、「オアシス」という言葉を連想される人が多いと思います。


ところが奴の畑は、「オアシス」という言葉を通り越して、もはや「ジャングル」と呼ぶに相応しい状況。
バルバレスコ村の中に、突如ジャングルが現れたかと思うほど、「草、ボー・ボー」な状態です。

・・・謎の空中都市、「マチュピチュ」。
・・・波間に浮かぶ修道院、「モン・サン・ミッシェル」。
・・・砂漠の丘陵、バルバレスコにある「ロアーニャの畑」。

一ワインファンの僕には、それくらい衝撃的な光景でした。

ロアーニャでは、100年以上前から化学肥料はもちろん有機肥料すらも施したことが無いそうです。
正規インポーターである「野村ユニオンさん」の公式ホームページには、
彼らの取組みが詳細に記載されていますので、ご参照ください。

私のページは、あくまで現地の雰囲気を「ありのまま」お伝えするのが目的ですので、
今回も写真タップリでお送りします。
続きを読む

昨夜の自宅での古酒会

久々の自宅ワイン会だったが、中々考えさせられるもの多く、学びの多い内容だった。
自宅古酒会20111111


1) Villa d'Este Vino Spumante Metodo Classico Special Reserve Brut 2007 / Romagnoli
2) Ch. Haut-Brion Blanc 2004
3) Pino Nero 1998 / Movia (写真なし)
4) Barbaresco 1967 / Luigi Minuto
5) Barolo Riserva Speciale 1967 / Luigi Calissano E Figli
6) Barbera 1971 / Oddero
7) Vin Santo del Chianti Classico 1997 / Podere il Palazzino

4)は、カッシーナ・ルイジンの親父さんが、現役の頃作っていたもの。

Oddero の バルベーラは艶々と輝きを放ち、
とても40年以上も経っているとは思えぬ香りと味わい。
これは、バルベーラ種特有の寿命の長さなのか、モンフォルテの地質によるものなのか、
なにより造り手の腕なのか、単にヴィンテージが良すぎたのか、
実に謎の多いワインだった。
長い歴史がありながら、日本では無名に近い生産者だけに、是非、次回訪問したい作り手のひとつ。

全体を通してみて、最後の il Palazzino のヴィン・サントが、酒質としては
並みいる強豪を抑え頭一つ飛び出している印象。

・・・ やはりイタリアの甘口ワインは侮れぬ。
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