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イタリアワイン に参加中!
ボッテガ・デル・グースト20091031_11

久しぶりにtaurasistaさんのワイン会へ夫婦で参戦。
夏にマガジンハウスにて、K講師による『イタリアの地場品種』でお会いした以来。
本日のワインも、なかなかの通好みでした。
89年は90年と並び、比較されるヴィンテージ。
90年ばかり脚光を浴びますが、ピエモンテ州のワインは89年も当たり年。
taurasistaさんは、こういう「エエモン」を、一体どれだけ沢山お持ちなのでしょうか!!
実に羨ましい限りです・・・。


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1. La Bernardina Brut V.S.Q Metodo Classico 〜 Ceretto
本日、お店側からご提供頂いたそうです。H山さん有難う御座いました。
グラスに注がれたワインの色は濃く、熟したレモン、シロップや蜂蜜のニュアンスのある、黄金色したスプマンテ。
仄かに渋みが残り、骨格のしっかりした味わいでした。

2. Dolcetto d'Alba 1989 〜 Elio Altare
「ドルチェット」といえば、早飲み・安酒のイメージでしたが、きちんと熟成することを見事証明してみせました。
ドルチェットファンのtaurasistaさんとしては、してやったり、というところではないでしょうか。
ご覧のようにエチケッタは既にボロボロですが、恐るべし、更に10年は熟成可能でしょう。
若いドルチェットによくある「ガメイ」のようなキャンディ香りは失せ、
荒れ狂うタンニンは時間とともにボトルの中でまろやかになり、ねっとりとした感覚がありました。
改めて「バリックの功罪」について、考えされた1本でした。

3. Barolo Bricco Rocche 1989 〜 Ceretto
ヤバイ、「ぶりっこ」という言葉に反応してしまう・・・。
などと書くと年齢がばれてしまいますが、「Bricco Rocche」は94を4年前に飲んで以来の再会。
当時飲んだ94は、熟成感が既に出ていて野性味溢れた印象があったのですが
今日飲んだ89は、いわばCastiglione Falletto(カスティリオーネ・ファレット)らしさを感じさせるエレガントで甘い香りのするワイン。
丘の高いエリアの畑だからでしょうか、特に酸味の通り方が印象的でした。
 
本日飲んだワインはどれも素晴らしものでしたが、並べて飲んでしまうとどうしても優劣が付いてしまうもの。
個人的にはこのチェレットが、No.1でした。

4. Barbaresco 1989 〜 Gaja
シャープな味わいで濃い色合い。H山さん曰く、バリック熟成したワインは黒みを帯びた色合いがあるとのこと。
20年経過しているとは言え、飲み頃はもう10年先でしょう。
無論ワインとしては、素晴らしすぎる味わい、凝縮感たっぷり。

5. Barbaresco Riserva Rabaja 1978 〜 Produttori del Barbaresco
29年前のバルバレスコ最強組合のラバーヤ畑。
少しピーク落ち気味でしたが、「枯れゆく美学」を感じさせます。
同じく酸味が前面に出やすいエリアですが、カスティリオーネとバルバレスコとでは
やはり異なる表現になるのだと、得心することができました。


料理は以下のとおり、
●お口とり
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「アミューズ・ブッシュ」風の一口タルト。
白いのは「鱈とポテト」、ピンクのものは「タラモ」かな?
これ、スナック菓子みたいで美味いですねぇ。気軽にパクパクいっちゃいそう。
サックサクのタルトの食感が軽快で、大変気に入りました。
帰宅後、似たものがないかと、執拗にネットで探してしまいました。


●アンティパスト
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ハモン・サンダニエーレ、手作り製鴨の燻製、生ポルチーニのサラダ等、盛り沢山。
今日は「ハロウィン」なのでカボチャも付いています。


●プリモ
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チーズ駄目駄目の僕は特別にご用意頂きました。車エビのパスタです。
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嫁さんのラビオリはフスマ粉らしきものが練り込まれていたようで、大変ユニークな食感だったとのこと。


●セコンド
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これは、牛さんのお肉だったのかな。
焼き加減完璧。ポルチーニ・ソースが秋の深まりを感じさせます。

●ドルチェ
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taurasistaさん、H山さん、お気遣い頂き、大変有難う御座いました。
当人、えらく「ご機嫌ちゃん」でした。
そして、Naokoさん、Rinkaさん、「行動の素晴らしい」Hikoさん、
ともに楽しい時間を過ごさせて頂き有難う御座いました。