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イタリアワイン に参加中!
合田さんと3ショット

ラシーヌさんの創立5周年パーティーへ行ってきました。
日頃ラシーヌのワインを愛してやまない一般消費者から直に意見を聞く機会であるのと同時に、ファンへの感謝の場として企画されたとのことでした。
よもや、ラシーヌのワインが50種類もテイスティング可能とは!
こちらこそラシーヌさんに大・大感謝ですよぉぉぉ。
会場にはワインマスコミや飲食業界の方の有名人もちらほらお見えになっておりました。

ラシーヌのワインを50種類も飲み比べる機会は、販売店やワイン業界関係者でなければあり得ないですし、乏しいテイスティング能力で偉大な作り手達の作品についてあれこれいうのも実に憚れるのですが、悲しいかな人間には「好み」というものがありまして、ついつい評論家的なことを言いたくなってしまうものなのです。
夫婦共々同じ食事をしているせいかワインの好みも似てくるようで、嫁とはワインの好き嫌いがほぼ一致しました。
特に申し合わせもせず、イタリアワインを中心にテイスティングしている辺りも実に良く似ております。

我々二人の評価では、この日のチャンピョンはIl Palazzino(イル・パラッツィーノ)のChianti Classico - La Pieve 2001でした。
熟成感も出始め正に今飲み頃。
まだ飲み頃を迎えていなかったのかもしれませんが、この日のメインに出されたCase BasseのB.M. Reserva Soldera 2001よりも断然好きでした。
味わいだけをもとめて4万円は出せないな、と言うのが正直な感想ですが、その圧倒的な希少性・格・存在こそ「ブルネロのロマコン」と喩えられるCase BasseのCase Basseたる価値なのでしょう。
「同じ金額を出すならこのLa Pieve を8本買ってしまうかも」と思わせるほど、Il PalazzinoのChianti Classicoは気品があって、作り手の誠実さが伝わってくるかのような素晴らしいワインでした。(実はここの甘口ワインも素晴らしいのです!)

また、CappellanoのBaroloは濃くなく甘くなく、昔風の作りで良いですねぇ。
こういうバローロを飲むと本当にほっとします。
パーカー基準に引きずられたかのような「ワインのカクテル化」には、眉をしかめたくたる思いですが、Cappellanoのバローロを飲むと「ワインってやはり食中酒だったんだよね」と安心させられる思いがしました。

さらに、<当然の如く>、ヴィーニャ・デル・ノーチェ97やアルターレのドルチェットが美味しくないわけがありませんね。
玄さんの帰国報告会以来Salvatore MorettieriのTaurasiも久々に飲みましたが、素晴らしさを再確認させて頂きました。マストロベラルディーノに肉薄するカンパーニャの作り手としては頭1つ抜けている感があります。
Le Due TerreのSscrisassi RossoやPino Neroもいつもながら見事なお手前でありました。

白ワインではシムニッチのリボッラ・ジャラが、いかにもゴリツィアの田舎の味わいらしい素朴さがあって、懐かしさを覚えました。
山間のレストランなどが自家農園で作っているワインには、確かにこういう素朴さがありました。
これに乾いたパンと生ハムの取り合わせがいいんだよな〜。
嫁はどうやらリボッラ・ジャラのタンニンぽさが苦手なようで眉をしかめていました。

しかしBorgo del Tirioのトカイが樽臭いのには、やり過ぎ感があり些かゲンナリさせられました。
Sscrisassi Biancoもそれほどではありませんがバリック臭が立っていました。
鋭角的な酸味のあるトカイは、バリックの臭いをなるべく付けて欲しくないですね。
同じバリックを使ってもよく飲むVilla RussizやTorosやEdi Keberの洗練された感じのトカイの方が、夏のゴリツィアを感じさせてくれる味わいで好きなんだけどなぁ。

嫁はちゃっかりブルゴーニュも頂いていたようです。
なかでもAurelien Verdetという方のつくるニュイが気に入っていたようでした。
この日のスターターだったジョゼ・ミッシェルのシャンパーニュは甘く、香りもよく、気軽に飲める今風な味わいで、もう一つのシャンパーニュであるアラン・ロベールのブラン・ド・ブランも熟成感たっぷりで非常に楽しませて頂きました。

このようにどう考えても「大盤振る舞いなワイン会」であり、本業の営業利益が吹き飛んでしまわないかと、飲ませて頂いている我々の方が心配になってしまいそうなくらいな程ファン思いな会でした。
塚原さん、合田さんを初めラシーヌのスタッフ皆様に感謝です。

挨拶
会場
会場2