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我が第二の母国エクアドルの魂といえば Duo Benitez y Valencia(ベニテス・ヴァレンシア)の音楽以外は認めたくないところですが、偶然YOUTUBEで「Ayala Coronado(アヤラ・コロナード)」というお爺さんデュオの映像を見つけてしまいました。

今から半世紀前のエクアドルでは、ビッグ・バンドをバックに歌うコーラス・デュオがとても流行っておりました。
ルイス・アニバル・グランハ(後のGranjaレーベルを創設)に見出された、Gonzalo Benitez(メスティーソ)と Luis Alberto Valencia(オタバロ族)の人種を越えた混成デュオの紡いだ音楽は、驚くことに21世紀の現代でも多様に変化をしながら歌い続けら得ております。
むしろ彼らの業績が素晴らしすぎて「エクアドルでは彼ら以降の偉大なオリジナルが全く育たなかった」といっても過言ではありません。
パッシージョ、アルバーソ、サンファニート、パサカージェ、ボンバ等々エクアドル固有のリズムをセンティメンタルなハーモニーで奏でるスタイルは、「エクアドル音楽の王道」と言えるでしょう。

名曲づくしのDuo Benitez y Valenciaの持ち歌の中に、このAvecilla(人名なのか鳥の名前なのか忘れてしまった。。)というアルバーソ(暁の意味)のリズムの曲が有ります。
もちろん現地のメスティーソや白人なら誰も知っている名曲で、クンビアのリズムに変えられディスコで踊られたり、不思議と選挙の勝利後のパレードやパーティーなど、「ハレの日」に演奏されることが多い曲です。

この映像はおそらく懐メロ的番組の一部だと思うのですが、このDuo Ayala Coronadoという方々の歌のバックで弾いている「レキント・ギターのおじさん」の演奏が実にカッコイイのです!!


それまで裏で地味〜に弾いていたおじさんが、ス〜っと前に出てきたかと思いきや、
エイ!エイ!エイ!エイ!と腕を振り上げ、キラキラキラキラ〜とレキントをかき鳴らします!
この独特の高揚感と乾いた雰囲気が、たまりませんねー。
PAは通っていますが、なりより生音・生演奏なのがよい。
老いを感じさせない高らかな歌声と合い混じって、なんとも「エクアドルらしさ」を感じさせてくれます。

尚、大学時代のサークルの先輩が経営する「マニア度No.1」のフォルクローレCDショップ『ディスコ・アンディーノ』でベニテス・ヴァレンシアのCDをお求め頂くことも可能です。