よっさんの『心のワイン』

嗚呼、麗しきかな。
悠久なる白ワインの聖地『コッリオ』よ。
ワインの王を生み出す煌星の如き銘醸地『ランゲ』よ。

このブログは、生産者・インポーターさん・レストランさんを
「飲み手」の立場から支援したい想いで書いています。

(画像・文章・内容に関わる一切の転載のを禁じます。) 

Amigos - 私的交遊録

第3回「よしお」の会 (バルバレス子の会)

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安心と信頼の 、" よしお・Selection "
先月ワインの王様、バローロの飲み比べを主催した際、スターターに選んだ白ワインを飲んだ Krogo 妹様から、
「よしお・セレクツ、ヤバイっす」とお褒めのお言葉を頂戴しました。
以降、僕の名前がいつの間にやら「よしお」になっています。(ほんと、よしおって誰だよ?)
白ワインの聖地フリウリで舌を鍛えた神通力によるものなのか、
自分でも怖い位に、ここのところ秀逸な白ワインの引きが強くなっている気がする。

今回テーマに選んだ " Barbaresco " は、 " Barolo" よりも地質に砂質土壌が多く含まれているため、
エレガントな酸味が強く表れ、比較的早く飲み頃を迎える、と言われています。
以前、当ブログでも書きましたが、D.O.C.G. Barbaresco の 3大産地である " Barbaresco "" Neive "" Treiso " 、それぞれの特徴的な味わいの差をザックリと分けると、
バリック(小樽)熟成を行う生産者が多い " Barbaresco "
酸味が強く、ライムストーンの香りが強い " Treiso "
大樽による長期熟成を行うワインが多い" Neive "
ということになります。
しかし、そこは造り手の考え方やミクロクリマ、ヴィンテージ等、多くの可変要素によって、大きく異なるところ。
(だからこそ、何回飲んでも新たな発見があるわけですが...。)

今回は、3大産地全てのワインを飲み比べるよりも、「とりあえず、有名なワインを飲んで楽しんで(自慢して)もらおう」と考え、" Treiso " からのチョイスは無くし、その分、かなりのビッグ・ネームが多く並びました。
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私的ワイン会 (バローロ産地別飲み比べ) - エノテカ・ドォーロ (平河町)

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バローロのテロワール違いを飲み比べしようと企画した私的ワイン会。
当初、5大産地 《 La Morra (ラ・モッラ)、 Castiglione Falletto (カスティリオーネ・ファッレット)、 Monforte (モンフォルテ) 、 Serralunga (セッラルンガ) 、 Barolo (バローロ) 》 全て飲み比べる予定だったが人数とストックしている銘柄の都合上、今回は Monforte 村を除くことに。
全体を通し、選んだワインは年代的にも幅があって、一概にテロワールの違いを語るには憚れますが、何れもエリアの特徴が良く出ていたように思われます。
何より、枯れても尚、失われぬことのない、飲み手に訴えかける存在感と生命力は、流石「ワインの王」の異名を持つだけのことはあるなぁ、と得心させるものがありました。
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またまた、レストラン・コバヤシ へ。 @ 総武線 平井 駅

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大阪でブタマンといえば、551の蓬莱。
東京下町で最高のフレンチといえば、レストラン・コバヤシ。

で、多少のワイン通に対しても「コケオドシ効果」が高く、更にCPにも優れたシャンパーニュと言えば、
ドンペリ、クリュグよりもクリスタルではないでしょうか ?

「常連」である特権を発動し、長らく自宅で『セラーの肥し』となっていた Louis Roederer "CRISTAL" 2000 と、
最高のモダン・バロリスタ (バローロ生産者)、 Elio Altare (エリオ・アルターレ)の Barolo 1997 を持ち込ませて頂き、
下町裏ネットワークのフィクサーでもある「 KROGO姉妹 」達と昼からパーっと行かせて頂きました。
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定例ワイン会 〜 Enoteca d'Oro (エノテカ・ドォーロ) - 半蔵門

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Enoteca d'Oro にて小規模のワイン会。
今回は手持ちのストックの中から白ワインを中心にセレクト。
4人で行った為、量的にもタップリあったため、しっかりと各ワインの特徴を捉えることが出来たと思います。

・ Trebbiano d'Abruzzo 1999 - Eduardo Valentini
偉大な故エドワルド・ヴァレンティーニのトレッビアーノ。
99は確かトレビッキレーリ獲得、8PTが付いていたと記憶している。
良年のみ収穫されその10〜15%のみしかワインにしない、という伝説的なワイン。
外観は澄んだイエロー。
ファースト・ノーズはミネラル香。
温度が上がるにつれ徐々にグレープフルーツのシロップ漬けの香り。
熟成した酸味が旨味へと代わり始めている。
12%とアルコール度は最近飲んでいるイタリアワインの中では低めであるが、シャバの中にも多彩な要素を感じる。繊細であり複雑。
酵母が生きているなぁと実感するような生き生きとした味わいがあった。

・ Riviera Ligure di Potente Pigato 1991 - Sasso Marinella
サッソ・マリネッラは2年間に3本程まとめてMARUYAMAYAで買ったと記憶している。
昨年抜栓した時にはまだ淡いイエローだったが、既に褐変化し煉瓦色に。
ファースト・ノーズはシェリーを思わせる熟成香。
次いでローヤルゼリーやドライフルーツの香り。
特に、温度が上がり飲み進めて行くうちに僅かにドライフルーツ的な果実味が後味に残る。
ジワリ内側から溢れてくる塩っぽいミネラル感がしみじみと旨い。
ピガート特有の強く切れのある酸味は、19年経過しても衰えていなかった。
もう一本、倉庫に預けてあるが、既にピークを過ぎていることもあり、何時開けるか悩むところ。

・ Chardonnay Selezione 2000 - Kante Edi
2年間にエディ・カンテの家で貰ったワイン。
仄かなバリックの香り、白い花、白胡椒、桃のコンポート。温度が上がり僅かにグリセリン的な甘い香りがある。
とてもドライで酸は強くストイックな味わいはノーマル・クラスにも共通しているが、バリック熟成からくる「とろん」と滑らかな舌触りがとても心地よい。
恐らくノーマルのものよりも早く飲み頃を迎えるワインだと思う。
やはりこの地方ならではの塩味のあるミネラル感が、はっきりと出ている。
確かにバリック熟成をさせてはいるが、嫌な「樽臭さ」は微塵に感じない。
内容的に実に素晴らしワインであり、改めて偉大な奇人への想いが増してくる。
個人的には、今日一番のワインだった。
彼の造るセレッツィオーネが日本で買えない事は、日本のワインラヴァーにとって大変不幸な事だと思う。

・ Brunello di Montalcino 1990 - Conti Costanti
今年2回目の抜栓。やはり良く出来ている。
ひねたニュアンスのある熟成香の後、赤い花、ドライフルーツ、ミネラル香。
温度が上がってくるに従い、サンジョベーゼ特有のドライトマトの香り。
埃っぽい乾いたニュアンスもあった。


料理は魚介を中心に構成してもらいました。
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VINO DELLA PACE ( ヴィーノ・デッラ・パーチェ )〜 西麻布

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西麻布の名店ヴィーノ・デッラ・パーチェが6月で10周年を迎え、お祝いの会に参加してきました。
小洒落た店が多い激戦区の中で、イタリアワインと食の神髄を普及し続けてきた功績は、本当に凄い、思います。
イタリアワインファンにとって、その存在に「価値」のある店。

ワインも料理も、日本を代表するN藤ソムリエによる趣向の凝った内容に舌鼓。
オーナーO倉さんを囲んで、イタリアワインを心から愛する人々、
何より、パーチェが大好きな大変「濃い」面々が集まり、とても楽しい一時を過ごさせて頂きました。

ボトルはデザートワイン以外、全てマグナムサイズと気合いの入りよう。
もちろん、温度も状態もバッチリ!
そのマグナムの瓶底を片手で鷲掴みにし、繊細にサーブするN藤ソムリエ。
そのボトルさばきに、見ている側もとても緊張しました。

ワインのセレクトは中部が中心。
個人的に普段すすんで手を伸ばさないワインばかりなので、味を再確認する意味でも大変有意義な経験でしたが、
同時に、グラス選びやエアキュレーションの妙も大いに堪能させて頂きました。
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「妥協無きフリウリ・ワイン会(予算はちょっと妥協?)」@ エノテカ・ドォーロ平河町店

フリウリ・ワイン会965

寒冷化する地球のせいで、すっかり体調を崩しています。
更にデジカメとPCを繋ぐコードを紛失。画像を取り込みたくても、取り込めず更新が遅れました。
(まさか、洗剤をしまっている籠から出てくるとは!)
1週間前の記事ではありますが、これで漸くアップできます。

イタリアレストランに勤めるソムリエールを始めとする呼称認定有資格者数名から
嘗てその華麗なテクニックでお茶の間を湧かせた「元トラ●プマン」まで集まり、
人数限定で「フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州の生産者のワイン(以下、フリウリ・ワイン)」を飲み比べました。

「フリウリ・ステークス」と称し、予め参加メンバーに15本の候補の中から選んで頂いた7本は以下のとおり。

■ Ribolla Gialla 2003 - Miani
■ Ribolla 2001 Anfora - Gravner
■ Verduzzo Friulano 2006 - Bressan
■ Collio Rosso Riserva 1999 - Borgo del Tiglio
■ Radikon Merlot 1998 - Radikon
■ Rosso Del La Castellada 1999 - La Castellada
■ Ali 2003 - Borc Dodon

事前投票による一番人気は「Ali 2003」でしたが、その「香り」「味わい」とも、何れのワインも単純な優劣を付けられない程、品格と存在感が光る、正に「グラン・ヴァン」と呼ぶに相応しいワインばかりでした。
改めて、「フリウリ州」のポテンシャルの高さを思い知らされます。
当ブログで何度も指摘していますが、フリウリはもはや「白ワインの聖地」ではなく、赤ワインも負けずと素晴らしい「ワインの銘醸地」なのです。
尚、今回フリウリに関する資料をご用意頂いたり、グラスを1本毎に換えて頂いたりと、
入念な準備と格別のご配慮を賜ったエノテカ・ドォーロのスタッフさん達には、心から感謝致します。


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ご近所会

ブログネタ
イタリアワイン に参加中!
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クリスマスを兼ね、久しぶりのご近所会。
どの手作り料理も大変美味く、お酒も興味深いものが集まりました。

夏の日 - 四恩醸造
・つよぽん作のスプマンテ。
 大好きな変態ワイン系ではあるが、ある意味、ちょっと「個性的過ぎ」かな?

[NV] Ericrodez Blanc de Noir - Ericrodez ( ブラン・ド・ノワール / エリックロデス )
・エチケッタのAmbonneyにあるとおり、骨格のしっかりした飲み応えあるシャンパーニュ。
 ノン・ドゼかと思うようなスッキリとした味わいに、大いに好感を持ちました。

Chateau Haut-Plantade 2007 ( シャトー・オー・プランタード )
・これは実に上手く造っているなぁ。
 ペサック・レオニャン産なので、もっとバリックのニュアンスが強いかと思いましたが、
 円やかさを演出する目的に主眼をおいて使用されているためか、ロースト香は殆ど感じませんでした。
 欲を言えば、もっとミネラル感が欲しいところだけど、
 早い時期から楽しめ、ボルドーらしさも感じさせる、素敵な白ワインだと思います。

Villa Bucci Verdicchio Classico Riserva 1998 - VILLA BUCCI ( ヴィッラ・ブッチ・ヴェルディッキオ・クラッシコ・リゼルヴァ )
・10年以上も熟成を経ているとは思えない、艶のある黄金色。
 柔らかい舌触りの中に強力な凝縮感のある果実味・酸味・ミネラル感。
 スパイスのニュアンスもあり。
 アルコール感だけが強いヴェルデッキオとは異なり、とても繊細な味わい。
 
Rosso della Castellada 1998 - La Castellada ( ロッソ・デッラ・カステッラーダ / ラ・カステッラーダ )
・ニコから現地で貰ったもの。
 現地では04や06、日本では96、99も飲みましたが、今回開けた98は、96よりも枯れ具合が進んでいるように思えました。
 抜栓直後は「凪(なぎ)」。
 カッチカチで、香りが全く上がってきません。
 「これは逝っちゃっているかな?」と不安がよぎりましたが、時間が経つにつれ、ジワジワとその本領を発揮し始めました。
 枯れた黒バラ、塩味を感じさせるミネラルは、コッリオのテロワールが見事に表現されています。
 それにしても、つくづくニコ・ベンサのワインは難しい・・・。セミプロ泣かせのワインです。
 有機農法を実践している造り手が増えましたが、彼のワインのようにクラッシックで奇をてらわず、
 奥ゆかしさを感じさせるワインの造り手は、本当に貴重ですね。

Corral Nou - Domaine Bruno Duchene 2007 ( コリウール・ルージュ コラール・ヌー / ブルノ・デュシェン )
・巷にあふれる「駄目駄目ビオ・ワイン」特有の発酵ガスを思わせる香りが、抜栓直後は占めていましたが、
 スワリングするうちに嫌な臭いが晴れてきました。
 デキャンタを使いエアキュレーションさせて頂くと、ビックリさせられる程の素晴らしい味わい。
 ピノ・ノワールを思わせる凝縮したイチゴの香り。
 これはブルゴーニュ好きな人にはたまらないだろうなぁ。まさかこれがグルナッシュ主体のワインとは思いませんでした。
 ただし、このワインを飲んで本来の姿にたどり着けた人は、意外と少ないかもしれません。
 若くして飲むにはデカンタージュが必須なワインである、と思いました。
 こんな凄いワインを造る人は、間違いなく、カンテに匹敵する位のぶっ飛んでいる人物だと思います。
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