よっさんの『心のワイン』

嗚呼、麗しきかな。
悠久なる白ワインの聖地『コッリオ』よ。
ワインの王を生み出す煌星の如き銘醸地『ランゲ』よ。

このブログは、生産者・インポーターさん・レストランさんを
「飲み手」の立場から支援したい想いで書いています。

(画像・文章・内容に関わる一切の転載のを禁じます。) 

“Best Buy” dei Vini

嗚呼、ブルネッロ、ブルネッロ・・・。

年明け早々から、コンスタントにイタリアワインを飲んでいます。

特に印象深かったのがこのブルネッロ。
● Brunello di Montalcino 2001 - Il Paradiso di Manfredi
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北イタリアワイン率が非常に高い我が家でも、「たまには美味いサンジョベーゼが飲みたいよね」
という会話が年に何回が交わされるのですが、
その度にネットショップの謳い文句に踊らされ、ギャンブルのようなネット注文をしてしまい、
いざ、飲んでみて「あれ?こんな程度? 随分思っていたのと違う・・」というような苦い経験を何度もしてきました。
しかし、このブルネッロは良い意味で期待を大きく裏切ってくれました。

パラディーソ・ディ・マンフレディのワインは、僕のブログのリンクにもある「ゆはら」さんから定期的に届くメルマガで知って以来、とても気になっていました。
グラスに注いだ瞬間から周囲に溢れる豊富な熟成香。
更にドライトマト、黒系果実のドライフルーツ、乳酸のニュアンス、ミネラル香、スパイスのニュアンス、といった複雑なアロマが口蓋に広がります。
色濃くハイアルコリックなブルネッロではなく、北側斜面特有のやや色が浅くエレガントな酸味が特徴的なブルネッロ。
過分な温度管理をせずに自然発酵させたワイン特有の「暑さ」も感じます。
何よりピュアと緊張が共存する果実味の見事さに驚かされました。 
Bruno Giacosa のバローロや Soldera につながる、凄みがあります。
恐らく、このワイン自体は今が飲み頃にピークだと思いますが、パラディーソ・ディ・マンフレディは、リゼルヴァ・クラスも造っているそうなので、何とか入手して試してみたいと思います。

ところで、漫画「神の雫」は、今、ブルネッロを特集しているらしい。
「第九の使徒」は、Soldera や Biondi Santi といったビッグネームなのかもしれませんが、
このパラディーソ・ディ・マンフレディのワインも十分候補として名乗る資格があるように感じています。

"Best Buy" dei Vini italiani dell'Anno secondo semestre del 2010

2010年度下半期イタリアワイン・ベスト・バイ ( By よっさん )

明けましておめでとう御座います。
漸く2011年、最初の日を迎えました。

昨年は「尖閣」「ドル安」「アカン(管)内閣と衆愚政治」と日本社会全体が地響きを立てて壊れ始めているような、正に「終わりの始まり」のような1年でしたが、僕個人としても仕事面で色々有り過ぎ、心身の不調も重なり女房殿や家族にも大いに心配を掛けてしまった、実に冴えない一年でした。

去年流行った言葉の一つに「ガラパゴス化」というものがありましたが、
今年は日本が「ガラパゴス」であったことが、逆に不幸中の幸いであった、というような年になるのではないか、
アメリカに習って「グローバル化しなきゃ」でやってきた事の揺れ戻しが、一気にやってくるのではないか、と予測していますし、既に幾つかの兆候が見受けられます。 
ある意味、停滞している今様な時期こそ、何か自分でビジネスを始めるには、いいコンディションなのかもしれませんね。
正月休みは、それらの材料を探したり、関連図書を読み、ゆっくりと過ごしたりする予定です。

昨年後半はあまり飲酒量が伸びなかったので、特に印象深かったワインとして以下をセレクトしました。(ベストバイと言いつつも、すぐに買えるワインは少ないです)

振り返ってみると、ワインや造り手達から教えて貰ったことも、大変多い、1年でした。
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お薦め2本 & "Sala Smile"

今月、内外からワインを取り寄せ数本飲んでいるが、特にコストパフォーマンスの優れたワインを2本紹介。
両ワインとも、入手可能なウチに手に入れておくべきワインだと思います。

● 1998 Dolcetto di Dogliani Briccolero - Chionetti
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言わずと知れたドルチェットの専門家。
酒喜屋で分けて貰ったが、キオネッティの古いビンテージは日本国内でも比較的出回っているらしい。
獣臭、甘草、ブラックチェリー、アニス、ピンクペッパー等複雑なアロマ。
エレガントな酸味と、熟成を経て滑らかになったタンニンは、とても魅力があります。
ドルチェットは早飲みワインの印象が強いが、このワインを飲めば、綺麗に熟成するポテンシャルを秘めた品種であると得心出来るワインです。
僕が独断で「3大ドルチェット」と認定している
・Dolcetto d'Alba Boschi di Berri - Marcarini
・Dolcetto di Dogliani "PAPA' CELSO" - Marziano e Enrico Abbona
・Dolcetto d'Alba "Falletto" - Bruno Giacosa
に加え、「4大」としたくなる1本。

● Un Picolit dal siet - Marco Sara
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「フリウリのジャイアン」こと Fulvio Bressan (フルヴィオ・ブレッサン)一押しの造り手、「マルコ・サーラ」。
若いカップルが小さな畑に高密度に木を植え、ピコリットとヴェルドゥッツォを有機農法で造っています。
レイト・ハーベストし糖度が 200 g /lあるにも関わらず、とても瑞々しい味わいのピコリット。
一言で喩えるなら、「アプリコットのネクター」。 あっと言う間にボトルが空になってしまった。
エチケッタのロゴデザインは、"Vespa in Collio" でお馴染みの、Mumble Design によるものらしい。
財布を握っている奥方も、思わず気を緩めてしまいそうな程に、「味」に驚き、「価格」に2度驚かされるワイン。 


<おまけ>
Marco Saraの「サーラ」つながりで、 "Sala Smile" のライブ画像をYouTubeで発見。
Daryle Hall & John Oates は、90年代に解散されたが、現在再結成されているらしい。
Daryle Hall は自宅のガレージで交友のあるアーティスト呼び、ライブを定期的に配信しているが、
色気がある渋い演奏を聴かせてくれます。 (埋め込み無効なので、リンクに飛んで下さい)


Marco Sara の Picolitを飲みながら聴けば、2倍のスマイルになること請合いですね。

追記:
こちらのライブも味わいがあります。
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"Best Buy" dei Vini italiani dell'Anno Primo Semestre del 2010

2010年度上半期イタリアワイン・ベスト・バイ ( By よっさん )

今年も下期のベスト・バイをセレクトしてみました。
これから日本に入荷されてくるワインにも注目しようと考え、今期現地訪問した先からの選出したため、赤ワインが中心となってしまいました。
推奨した銘柄の中には、海外では既に入手困難になっているバック・ヴィンテージを入手出来るものもあります。(日本に住んでいて、本当に良かった。)
尚、白ワインについては過去のベスト・バイを参照いただければ幸いです。

≪第10位≫
Brunello di Montalcino 1990 - CONTI COSTANTI/ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ - コンティ・コスタンティ
輸入元:ウィンターローズ・ジャパン、セイワジャパン
conti costanti

造り手の実力もさることながら、20年熟成したサンジョベーゼの持つ旨さに脱帽。
ジャムのようなブルネッロが増えてきた中、襟元がシャンとするような気品ある酸味が素晴らしい。
「決める時には、決める」イタリア人を地でいっているようなワイン。
リゼルヴァ・クラスでなくてもこの味わいが楽しめるのは、嬉しいですね。

≪同率第10位≫
Cabernet Sauvigion 1997 - Dario Princic/カベルネ・ソーヴィニヨン - ダリオ・プリンチッチ
輸入元:野村ユニオン
dario Princic 97

既に同じヴィンテージを国内で買うのも難しくなっているが、春に空けたモノが素晴らしすぎたので選出。(ニュアンスは違うが、2000年以降ならば手に入り易いはず)
カベルネから来る草のブーケと血のニュアンス、コッリオの塩味のあるミネラル感のハーモニーは、ナチュラリスト達を虜にする旨さがあります。


≪第9位≫
Barolo Pie' Franco Michet 2006 - CAPPELLANO/バローロ・ピエ・フランコ・ミケ - カッペッラーノ
輸入元:ラシーヌ
Barolo Pie' Franco Michet 2006 - CAPPELLANO

まだ、ボトリングされていない大樽で熟成中の状態から飲ませてもらったので、選出するか否か迷いましたが、そのずば抜けたクオリティの高さ故に、敢えて加えさせて頂きました。(来年リリースされた際の予告も兼ねて選出)
Rupestris 2004〜2006も垂直に飲み比べましたが、何れの年もピエ・フランコと比べると「筋肉質」な印象を感じてしまう。
ピエ・フランコはスレンダーであり、無数にあるバローロの中でも異質な立ち位置ある無二なワインです。
巨大なヴィンテージであるピエ・フランコ2006年は、筆舌し難いスケール感がありました。
日本に入荷される日が、今から楽しみです。


≪第8位≫
Barolo "Cannubi" 2001 - Azienda Agricola E. Pira & Figli "Chiara Boschis"/バローロ・カンヌビ - エンリコ・ピラー・エ・フィグリ・"キアラ・ボスキス"
輸入元:
Barolo Cannubi 2001 Chiara Boschis

一時期は、大変脚光を浴びたキアラ・ボスキス女史のバローロですが、
久しぶりに、Castiglione Falletto(カスティリオーネ・ファレット)にあるレストラン、Le Torri (レ・トッリ)で飲みました。
同ヴィンテージを日本でも何回か飲んでいますが、良くできているワインだとつくづく感心します。
個人的には「カンヌビ」らしさよりも、「カスティリオーネ・ファレット」的な個性を感じる味わいだと思っています。
バリックを巧く使って穏やかなタンニンを更に飲みやすく仕上げており、今のタイミングでも十分美味しく飲むことができました。
女性的な線細いバローロかと思いきや、中盤からグンと伸びてくるミネラルと滑らかなタンニン、ベルベットの舌触り、フィニッシュから余韻まで続く長い酸味。
2004年が8000円台で売られていますが、お値打ちだと思います。


≪第7位≫
Dolcetto d’Alba 2009. - Bruno Giacosa/ドルチェット・ダルバ - ブルーノ・ジャコーザ
輸入元:モトックス
Bruno GiacosaDSC02274

ドルチェットの味わいの特徴と言えば、「強い果実味と酸味を感じる前にドンと主張してくる厳しいタンニン」とステレオタイプ的に刷り込まれている人も多いはず。
ジャコーザのドルチェットには、このタンニンの自己主張が全く感じられません。
「安酒早飲みワイン」品種とドルチェットを見下している拝金主義者は、必ずしっぺ返しを食らうことになるでしょう。
ジャコーザの魔法にかかれば、「フィネス」のある素晴らしいワインへと仕上がります。
某漫画に取り上げら得るくらいジャコーザのバローロやバルバレスコは素晴らしいですが、
最も安いゾーンのワインに対して「よくぞここまで妥協せずに造れるものか」と畏敬の念をもって、選出。
現地ではボトリング前の2009年を試飲しましたが、本当にとんでもないドルチェットです。来たる入荷に際し、必ずアンテナをはっておいて下さい。


≪第6位≫
Ego 2001 - Bressan /エゴ - ブレッサン
輸入元:アグリ
Ego - Bressan

ピニョーロの造り手を訪ね、Fulvio(フルヴィオ)の家に行った際、目的のピニョーロ以上に唸らされたワイン。
(彼の趣味で造っているピニョーロ1997も秀逸だった)
このエゴに関しては、スキオペッティーノとカベルネ・フランのブレンドで、ブレンドの比率は微妙に毎年変えるらしい。
エチケットを貼る代わりに、1本1本彼本人がサインペンでサインをしているのが面白い。
文字通り、彼の個性(エゴ)が光る逸品。

前々回のベスト・バイで、ヴェルドゥツォ(辛口)を選出していますが、
同じ白ワインの商品であるカナとピノ・グリージョをフルヴィオと食事をしながら飲み比べた所、改めてヴェルドゥツォに負けない厚みと凝縮感に驚きました。
『健全且つ凝縮し過ぎて、あわせる料理に悩む優良過ぎる自然派ワイン』というのが、ブレッサンの白ワインの印象。


≪第5位≫
Barolo Ciabot Mentin Ginestra 2006 - Domenico Clerico/バローロ・チャボ・メンティン・ジネストラ - ドメニコ・クレリコ
輸入元:八田
Domenico Clerico Ginestra 2006

流石、クレリコ。なにもここまで凝縮させずとも良いのではと思うほどに「濃い」。そして「厳粛さ」がある。
ペルクリスティーナやパヤーナよりも、僕はジネストラ(写真、左)が好きですね。
バリック、ミント、ブラック・チェリー、タール、パッシートの様な甘味を感じる香り。
優しい舌触りと濃厚なタンニン。
何より、始めから最後まで突き抜ける、諏訪の御柱のようにぶっとい酸味。
骨太な、「男の中の男」的バローロ。
試飲した 「ジネストラ 2006」 は、クレリコの歴史に残る1本になると思います。 いまからマークしておいて損はありません。


≪第4位≫
Sarmassa di Barolo 2006 - Roberto Voerzio /サルマッサ - ロベルト・ヴォエルツィオ
輸入元:ワインウェイブ
Sarmassa di Barolo 2006 - Roberto Voerzio

マグナムサイズでしかリリースされていないのが、実に惜しい。(中央のワインがサルマッサ)
厳格な低収量で名を馳せているロベルト・ヴォエルツィオですが、
彼らの造るワインには共通するフィネスがあり、タンニンは非常に細かくドライフルーツのような果糖を感じます。
(ロベルトやチェザレがその秘密を教えてくれましたが、それはいずれブログで書きたいと思います。)
バルーンの用に飲んだ瞬間から弾ける Barolo Vecchie Vite dei Capalot e Brunate Riserva 06 も素晴らしいのですが、
エレガントな酸味と飲めば飲む程、後半に向けて巨大に膨張していくサルマッサの味わいは「マーベラス」としか表現しようがありません。


≪第3位≫
Rebula 2000 - Mlecnik/レブーラ - ムレチニック
輸入元:ヴィナイオータ
MlecnikDSC01130MlecnikDSC01146

彼のシャルドネの素晴らしさを今更語るのも馬鹿らしいのですが、ヴァルテルとスロヴェニアのレストランで飲んだ10年熟成されたレブーラ(リボッラ・ジャラ)の旨さは、今でも忘れられません。
凄すぎて、なんと書いて良いのか本当に困ります。
熟成しても尚、ピュアで繊細、飲み手を包み込むような柔らかさ、じわっと内側からわき上がってくる旨味。
日本のイタリアンでもリコッタチーズを多く使うメニューが有りますが、リボッラ・ジャラとの相性は抜群であり、もっと消費されるべきでしょう。
コッリオ周辺では極めてスタンダードなマリアージュの一つとなっております。
「若く粗野な赤ワインよりも、もっとリボッラを!」


≪第2位≫
Collio Rosso Riserva 1999 - Borgo del Tiglio/コッリオ・ロッソ・リゼルヴァ - ボルゴ・デル・ティリオ
輸入元:ラシーヌ
Collio Rosso Riserva 1999 - Borgo del Tiglio

5月に主催したワイン会で空けたワインだが、あまりの衝撃的な旨さに選出しないわけにはいかなくなってしまった。
同セラーを訪問した際に僅かに残る ロッソ・リゼルヴァ 2001 を飲ませて貰ったが、これまた衝撃的な旨さ。入手出来るモノなら、是非とも、入手して頂きたいと思います。(1999と共に推奨)
濃く造るだけが能ではない、ことを体現しているフィネス溢れる逸品です。


≪第1位≫
Cinato NV - Roagnia/ロアーニャ・キナート
輸入元:野村ユニオン
Cinato NV - Roagnia01

日照りつける白亜の楼閣バルバレスコの丘に咲く、藪茂りし楽園より獲れた妖艶なる果実。
ルカ・ロアーニャの蔵に行き、「クリケット・パイエ 1987」 を始め、10本以上水平&垂直試飲を行った末、最後の最後に飲んだキナート。
漬け込んだハーブやスパイスの複雑さだけでなく、彼の畑から生まれるワインに共通する、ある種の「瑞々しさ」に驚きと深い感銘を得ました。
熟成しても尚失われることのないあの生命力は、雑草が腰の丈まで及ぶ野生のままの畑で育まれた葡萄だからこそ、なのだと思います。
これが日本で飲めること事態、奇跡に近いですね。
梅酒のように冷やし、寝る前に枕元で一杯引っかければ、蒸し暑い夜も天国に変るのではないでしょうか。




“Best Buy” dei Vini italiani dell'Anno Secondo Semestre del 2009

ブログネタ
イタリアワイン に参加中!
2009年度下半期イタリアワイン・ベスト・バイ ( By よっさん )

多忙を言い訳にするわけではないが、夏以降、従来のペースで飲むには
体力的にかなり厳しくなっており、目標の10本を選び出すことが出来ませんでした。

また、僕自身が赤ワインは熟成傾向のものを好むようになっており、
印象に残るワインや、これまでブログにアップさせていないワイン等、多々あれど、
お奨めしようにも、今となっては買いたくても買えないものばかりが選考対象の候補となってしまいました。
結果的に今回のベストバイは、白ワイン中心のセレクトとなっています。

一方で、最近イタリアン・レストランで食事をする度に、健康志向のためか
価格を獲りやすいためか、野菜や魚介系のメニューがやたら増えている印象を持っています。
同じように読者の皆様も、ご自宅等でワインを楽しむ場合においても、料理は白ワインに合うものの方が多いのではないでしょうか?
白ワインを選ぶ上で、分かり易く幅広い指標を求める声が、徐々に増えつつあるように思えてなりません。
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Aruga Branca Doce ( アルガ ブランカ ドース )2000 - 勝沼醸造

勝沼醸造_アルガ_ブランカ_ドース2
連休中、墓参りのついでに2〜3年ぶりに勝沼を歩いて来ました。
地元名物のほうとうや馬刺しに舌鼓をした後、馴染みのワイナリーを転々とハシゴ。
連休の真ん中あたりは、勝沼町をひっくり返したような大賑わいだったそうですが、
連休最終日ともなれば、訪問したどのセラーもガラガラで、とてもゆっくりとした時間を過ごすことが出来ました。

しかし残念なことに、嘗て若かりし日にあれ程飲み親しんだ国産ワイン、
確かにどのワインもそれなり美味しいのですが、
ここ数年日常的に飲んでいるピエモンテやフリウリのワイン達と比べると、
あまりに多くのワイナリーの商品がシャバく(水っぽく)感じられ、
幾ら飲んでも満足感を得ることが出来ませんでした。

ワインマスコミがもて囃した『和飲ブーム』も、どうやら定着した感があり、
近頃は国内ワインツーリズムをレジャーにしようという仕掛けに対しても、幅広い層に受け入られそうな気配がします。
戦後幾度かのブームを経て、いよいよ本格的にワインが日本文化に深く根をはり始めたのかもしれません。

一方、海外から情報や技術者を呼び、畑や生産工場を広げ、ブランド化に専念しても尚、
「日本食は味付けがさっぱりしているから…」
「日本人は毎日肉や脂っこいモノを食べるわけじゃないし…」
という理由(へったくれ)を言いながら、「敢えて」水っぽいワインを造り続けたくて造っているのだとは俄に信じ難く思えます。

多くの日本のワイナリーは、ここらで何か根本的にやり方を変えなければ、
外国人がお金を出してまで日本産のワインを飲みたいと思うような、国際競争力のある商品を世に送り出す事は
難しいのかもしれません。

いくらワインを飲み始めたばかりの人とは言え、仮に国産の水っぽいメルローに5〜6,000円出せる予算があるなら、
同等以上の品質の外国産ワインに遭遇し、国産ワインをたったと卒業されていくステップはより加速していくでしょう。

ましてやそうした購買層が「冒険をしてまで」ワインを自家消費用に購入できる予算は、自ずと少なくなる傾向があり、
彼らにPUSHできる商品を造るとなると、経営上投資可能な予算や工数も限界が出てきます。

こうした厳しい状況にありながら、古くから甲州という品種にこだわり続け、
国際競争力のある商品を造るという高い目標と理念を持つ『 勝沼醸造 』は、何処かひと味違います。

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“Best Buy” dei Vini italiani dell' Anno primo semestre del 2009

ブログネタ
イタリアワイン に参加中!
2009年度上半期イタリアワイン・ベスト・バイ ( By よっさん )


今年に入り過労により体調を崩し気味で体重も減り、あまり本数を飲んでいないと思ったら…
過去の記事や飲み会の記録を紐解くと、結構いろんなところでチョコチョコ飲んでいることに気がつきました。

さて、以前お伝えしたように「ベスト・バイ」を、今年度の上半期ワインとして数点セレクトさせて頂きました。
「ベスト・バイ」ですから、基本的に「買える」ことが前提。
いまならネットで検索すればギリギリ間に合うかもしれません!!

夏に向け、白ワインが中心となってしまいましたが、ベスト・テン形式でご紹介します。
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