よっさんの『心のワイン』

嗚呼、麗しきかな。
悠久なる白ワインの聖地『コッリオ』よ。
ワインの王を生み出す煌星の如き銘醸地『ランゲ』よ。

このブログは、生産者・インポーターさん・レストランさんを
「飲み手」の立場から支援したい想いで書いています。

(画像・文章・内容に関わる一切の転載のを禁じます。) 

Ristorante Francese - JP

弟夫婦と昼コバ @レストラン・コバヤシ - 平井駅

弟夫婦を招き、コバヤシで昼食。
「スタートレック話」で終始盛り上がり、あろう事かワインの写真を取り忘れた・・・。
・Boca 1989 - Le Piane ( ボーカ/レ・ピアーネ )
・Costa d'Amalfi Furore Bianco 2004 - Marisa Cuomo ( コスタ・ダマルフィ・フローレ・ビアンコ / マリーザ・クオモ )
の2本を持ち込んだが、両ワインとも素晴らしいコンディションでした。
料理は定番を中心にセレクト。
いつもながらの質の高い料理とネッビオーロの古酒が昔話に花を添えました。

弟の奴、40歳にして遂に白内障に・・・。
しかし医学の進歩というのは凄いもので、眼球内のレンズを人工の物に変える手術をするそうな。
まるでサイボーグ。
「新・スタートレック」でいえばボーグのようです。
人間、勉強し過ぎるとろくな事にはならない、ということだと思います。


■お口寄せ
・ビーツと赤貝の前菜 マンゴー乗せ

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初めて食する人は皆驚く、最近のコバヤシのヒット作。
後の料理への期待感が増していく、強烈な一手。

■プリモ
・埼玉所沢産有機野菜のソテーバター風味
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・豚の血のレバーパテ&焼きバナナ
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この料理はいつ食べても絶品だと、心の底から思う。血のニュアンスだけでなく、カカオパウダーがネッビオーロを引き立てます。

・近海物 真サバの瞬間燻製マリネDSC00929
「一皿だけ残っている」と言われれば、頼むしかないです。

■セコンド
・牛レバーステーキDSC00931
レバーの持つコクが楽しめる。肉厚でレアな状態なため冷えやすいのが惜しまれる。

・しっとりと火を通した鶏胸肉の薄切り
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ブラボー。これは美味。肉の火加減が絶妙です。
クリームソースとネッビオーロの相性も、実に素晴らしい。

・サワラ
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バターライスとサフランらしきものが乗っかっている。弟嫁の注文なのでどんな味だったのかは不明。

■チーズ
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常連ということなのか、チーズをサービス頂きました。
チーズ苦手な僕以外は、皆、大喜び。

■ドルチェ
僕のオーダーのゼリー寄せ以外は通常ヴァニラアイスクリームが添えてありますが
特別に「トリュフ入り」ヴァニラアイスクリームにしてくれるとのこと。
アイスクリームが付いていない僕以外は、皆、大喜び。

・グレープフルーツのゼリー寄せに満願寺唐辛子ソース添え
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・クレープオテロのグランマルニエ・ソース
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・しっかりキャラメリゼした紅玉りんごのタルト
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・昔風プリン
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「なんでフレンチにイタリアワイン持ち込むの?」と訝(いぶか)る読者も多いと思いますが、
本当に、コバヤシの料理とネッビオーロとの相性が良いのです。
日本に居ながらして、アルバのレストランの気分を味わえます。
フレンチにしてエネルギッシュ且つ果敢に攻めてくる、フレンチらしからぬコバヤシの料理と、
イタリア料理にして極めて繊細且つモダンで、最もフランスらしいと言われるピエモンテ料理、
味わい的にも、とても近しいものを感じます。

今度、コバヤシで「コバヤシの料理とピエモンテワインを楽しむワイン会」をやらせて頂きたいなぁ。


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GINKGO( ぎんきょう ) @ 目白 / 下落合

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先週末は、夫婦の遅ればせながら誕生日イベントで、目白の「 GINKGO( ぎんきょう )」というフレンチへ。
食べログから無作為に嫁がセレクトしたこの店、造形大学出身者である僕にとっては、料理の味云々よりも、
ある種の「バツの悪い緊張」と「懐かしさ」が混じり合う、なんとも表現し難い空間でした。

ミュシャの原画(?)に並び、ビジュアル・アイデンティティとして、我が母校の先生の作品が並んでいる・・・。
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自分の座ったテーブルだけでなく、全席に、佐藤忠良(ちゅうりょう)先生の絵皿がドーン!
くぁ〜忠良さん、懐かしいなぁ。
彫刻科の工房には、忠良さんや桂さん(舟越桂先生)の作品が、無造作に転がっていたモンなぁ。
今考えると、その価値に見合うセキュリティーが如何にいい加減だったか、恐ろしい限りです。
(実際のところ、美大なんて今も昔もそんなもんです。 「はちクロ」なんて、夢の世界だし。 あんな可憐な女子なんて、いなかったと思う・・・。)

僕が在籍した当時は、絵本の小野かおる先生(なんと、英語を教わった)や、修辞学の多木先生、
広告論の柏木博先生(以前は、教育テレビでよくお顔を拝見したが、その後どうしたのだろう。お元気だろうか?)がスターだった。
嘗てのゼミの恩師達も、今は皆、いなくなっちゃったならしい。
やはり高尾の山の中から、相原駅近郊へと移設した時代は、ひとつの転期だったのかもしれないなぁ。

乾物屋でアルバイトをしながら食費削り、
作品創りとサークル活動に全霊を注いでいた当時の自分の姿から、
よもや、偉大な教授の作品を目の前にレストランで食事をする日が訪れるとは、想像すらしていませんでした。
やべー、食事する前から、すげー緊張する・・・。

蒲鉾型の建物。打ちっ放しのコンクリートの壁。
なんとも「ぽすと・もだーん♪」な香りがする建物。
しかし、「ポストモダン」なんて言葉自体、21世紀を過ぎた今となっては、
何がモダンなのか、ちょっと小っ恥ずかしい響きすら感じますな。

当時の僕も、今の若者たちと同じように、
小生意気を通り過ぎて、カミソリのように切れまくりながら
友人同士で美術談義やデザイン理論に花を咲かせていました。
なにせ、20年近く前に、スキンヘッドでしたからね。
見た目も、カミソリ痕から血が滲む頭皮も、切れまくっていました。

時を経て、なんとか社会と適合しながら暮らしていますが
「デジタル化とインターネットによって、アートは「1コンテンツ」となり、一つの時代の役目を終えた。」
という持論が、今のアートに対する、僕自身の「落とし前」になっているのかもしれません。
もちろん、アートの最前線で活動されている方々は、より深い考察と見識を持たれていると思います。
経営に携わるお仕事に長く身を置いている(いわば美大出身者としては、邪道の道かも)者としては、
「良いものが売れるではない。売れるものが良いものである。」が本道であり、
アートの世界でも「良いものが人を惹きつけるのではない、人を惹きつけるものが良いものだ。」が本道であると思います。
もう10年早くこの当たり前の道理が得心出来ていれば、人生大きく変っていたかな。

ワインにしても、アートにしても、
「造り手と作品を享受する側(ワインで言えば飲み手)が共存し、作用し合って、ドラマが生まれ、作品として成立する」という共通項があるように思えます。
以上、ろくな芸術作品ひとつ生み出してこなかった、酔いどれ親父の腐れ美術談義は終了。
ワインも料理も美味しければ、それでいいのだ!

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ソムリエさんに、忠良さんとこの店のオーナーの家が近く、近所付き合いする仲らしい。
写真の絵皿は、忠良さんがこの店の「 ぎんきょう (銀杏)」 を描写したものを、大胆に絵皿のモチーフにしたとのこと。
それにしてもコペルト用の皿まで忠良作品とは、ちょっとやり過ぎでは?
店内には忠良作品のブロンズも置かれていました。
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ミアーニを持って、コバヤシへ行こう!

ブログネタ
フランス料理 に参加中!
フリウリ_ミアーニ_ソーヴィニョン_レストラン_コバヤシ09

去年、ミアーニを訪問した際に、友人の証しとしてエンツォ本人から貰ったワインを持って、
久しぶりに昼コバ(レストラン・コバヤシのランチ)してきました。


持ち込んだ2006年のソーヴィニョン。
フリウリにおいて、近年希にみるビッグ・ヴィンテージなだけに
どれだけパワフルなのかと、心して飲みました。

グラスを鼻に近づけると、一番始めに飛び込んできた香りは、
最近のミアーニの造りを象徴するかのような、バリックからくるローストした香りでした。

コルモンスの造り手達と比べ色合いは薄く、キラキラと輝く淡い麦藁色。
昨年彼の家でボトリングした直後のフィリプを飲みましたが、
その時の印象と比べ、僅か1年でここまで酸が穏やかになるのかと、大変驚かされました。

強いて言えば、ボルドーで造っているソーヴィニョン・ブランのような印象です。
もちろん、これはこれで素晴らしく美味しいワインなのですが、
果実感溢れるマッチョなイメージのコルモンスのワインとは、一線を画していました。

白い花、グレープフルーツ、焼き菓子、の香り。
ソーヴィニョン・ブランらしいハーブの香り。

「フリウリやアルト=アディジェのソーヴィニョン・ブランには
 パッションフルーツやメロンの種の香りがあるけど、
 エンツォのソーヴィニョンからは、そういう香りはしないね。」

「あー、ソーヴィニョン・ブランでメロンの香りがしちゃうのは、駄目ね、ダメダメ。
 ソーヴィニョンはモモの香りがしなきゃ。
 僕のは「モモの香り」だから。
 僕はエレガントなワインが造りたいのさ。」
(楽しそうに夢を語る少年のような語り口でした)

彼の家の食卓で、グラスを傾けながら交わした会話を思い出しました。
 
でも、僕には「モモ」の香りというよりは、グレープフルーツのように感じるのですが…。
間違ってもピピドシャーの香りはありません。

フリウリ_ミアーニ_ソーヴィニョン_レストラン_コバヤシ01


さて、今日のレストランコバヤシのランチは・・・。
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艶女会 @レストラン・コバヤシ

艶女会02

嫁がいつも仲良くして頂いている親友4人の定例会「艶女会」の末席に参加させて頂きました。
奇しくも嫁の誕生日一週間前ということで、自宅側の「レストラン・コバヤシ」での開催となり、ついでにウチのセラーに眠る「ちょっと良いワイン」を持ち込んで飲んでしまおう、という企画だそうです。

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あくまで今回の主役は「艶女」様達であり、私は脇役です。(でも多いに楽しませて頂きました。)
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レストラン・コバヤシ 〜 平井 〜

昼コバ3
僕ら夫婦の妹分、ヒヨコの4ヶ月遅れの誕生日を祝い、久しぶりに昼コバしました。
自宅から持ち込んだ La Colombera(ラ・コロンベラ)のTimorasso(ティモラッソ)06と、Vignolo-Lutati(ヴィニョーロ・ルタティ)Barolo74。
とびきり良い年のワインではないらしいですが、改めてバローロの底力を見せつけられました。
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レストラン・コバヤシ 〜 平井 〜

GWは「コバヤシ合宿」!

「阿部さんがコバヤシを去る前に…」と勝手にかこつけ
連日の「昼コバ」です。
今日はワイン仲間のMikiさんも合宿に合流。

予め電話で今日のメニューを確認。
フレンチ好きのMikeさんはシャンパーニュが飲みたいだろうな。。
嫁はメインに地鶏が食べたいから赤が飲みたいという。
何をセレクトして持って行くか、実に悩ましい。
店に電話をすると前食べたものとダブらないように、今日はサーモンのソテーも特別に用意してくれるとのこと。
サーモンなら白?でもリボッラではないよな。
セラーの白はついにゴリツィアのモノだけになってしまった。
こんなことならもっとトカイを買っておけば……。

で、もっていったワインはこちら。

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レストラン・コバヤシ

コバヤシ看板

セラーにあった昨年Villa Russizで買ってきたトカイをもって、久しぶりに嫁とコバヤシでランチを食べました。(通称:昼コバ)
不動産表記でいう徒歩1分圏内の近さ故、かえってなかなか行かないのですが、手抜きのないフレンチが¥2,625で食べられる魅力は侮りが足し。

前、昼コバした時、Kistlerのシャルドネをもって行ったのをソムリエの阿部さんは覚えてくれたようです。
あのときの舌平目も美味しかった。。。
この季節は春の苦みのある野菜や旬の魚がメニューに載っていました。

いつものカタクチイワシのお通しを頬張りながら、早速ワインを。。。

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