よっさんの『心のワイン』

嗚呼、麗しきかな。
悠久なる白ワインの聖地『コッリオ』よ。
ワインの王を生み出す煌星の如き銘醸地『ランゲ』よ。

このブログは、生産者・インポーターさん・レストランさんを
「飲み手」の立場から支援したい想いで書いています。

(画像・文章・内容に関わる一切の転載のを禁じます。) 

イタリアワインショップ検索エンジン「ヴィノーレ」

冬休みを利用して、楽天に出店していない、イタリアワインショップを検索できるサイトをつくりました。



vinore-logo


楽天で売り切れてしまった、あのワインが見つかるかもしれません。

昨夜の自宅での古酒会

久々の自宅ワイン会だったが、中々考えさせられるもの多く、学びの多い内容だった。
自宅古酒会20111111


1) Villa d'Este Vino Spumante Metodo Classico Special Reserve Brut 2007 / Romagnoli
2) Ch. Haut-Brion Blanc 2004
3) Pino Nero 1998 / Movia (写真なし)
4) Barbaresco 1967 / Luigi Minuto
5) Barolo Riserva Speciale 1967 / Luigi Calissano E Figli
6) Barbera 1971 / Oddero
7) Vin Santo del Chianti Classico 1997 / Podere il Palazzino

4)は、カッシーナ・ルイジンの親父さんが、現役の頃作っていたもの。

Oddero の バルベーラは艶々と輝きを放ち、
とても40年以上も経っているとは思えぬ香りと味わい。
これは、バルベーラ種特有の寿命の長さなのか、モンフォルテの地質によるものなのか、
なにより造り手の腕なのか、単にヴィンテージが良すぎたのか、
実に謎の多いワインだった。
長い歴史がありながら、日本では無名に近い生産者だけに、是非、次回訪問したい作り手のひとつ。

全体を通してみて、最後の il Palazzino のヴィン・サントが、酒質としては
並みいる強豪を抑え頭一つ飛び出している印象。

・・・ やはりイタリアの甘口ワインは侮れぬ。

Osteria More e Macine  と、ピエモンテの白ワイン事情

皆さんご存じのように、ピエモンテ州と言えば、
ネッビオーロ種を始めとする黒葡萄で世界から羨望のワインを造り続ける、
イタリア最強の地葡萄生産地であり、文字通りの「赤ワイン王国」です。

一方、白ワインはと言えば、素晴しい逸品も少なくないのですが、
はやり赤ワインに比べれば、残念ながら見劣りする、と言わざるを得ません。

そう断言すると、ワインに詳しい方ならば、
「いやいや、ピエモンテにはさ、ロエロ・アルネイスっていう偉大な白ワイン種があるじゃない。」という方もいるでしょう。
(頑張って、呼称資格の認定の勉強をされたのですね)

はい、おっしゃるとおり。
Bruno Giacosa も、Vietti も、Monchiero Carbone も、更に多くの造り手達が、安くて旨いロエロを作っていますね。

「いやいや、ピエモンテのシャルドネだって捨てたモンじゃないぜ!」
という方もいるでしょう。
(貴方、かなり、お金をワインに注いじゃっていますね)

これも、おっしゃるとおり。
バルバレスコ地区では、高級白ワインの代名詞“GAIA & REY”を造る Angelo Gaja が、
そのご近所で Moccagatta や、Bruno Rocca 等が、樽の効いたボディがしっかりした白ワインを造っています。

バローロ地区では、大手のF.F.を始め、Pio Cesare、Elio Grasso、
Aldo Conterno に至っては、「イタリアのモンラッシェ」の異名すら持つ“ Bussiador ”を世に生み出しました。
(以前は Robert Voerzio までもが、凝縮感のある力強いシャルドネを造っていました。)

では、ピエモンテの生産者達の多くは、普段どんな白ワインを好んで飲んでいるのでしょうか?
造り手さん達ですから、当然味にはうるさい、はず。

当然、薄給の下請け労働者達と海外と接点のあるワインメーカーのオーナー達とでは、
不可分所得の差に従って飲む酒のクラスが違ってきますが、
一般的に「食に対して保守的である」と言われるピエモンテ人達は、
全くと言っていいほど白ワインに重きを置いていません。
「アペリティフとして喉を湿らす程度。」「夏の暑さをしのぐ為、キンキンに冷えた白が1杯あれば十分」
極論を言えば、赤ワインは本格派であり、白のスティルワインはそれに準じる飲み物、との位置づけです。

その一方で、世界的なヘルシー思考や魚介や野菜のブームが広まるにつれ、
自分たちはビジネス戦略上造っている、
もしくは、単純に面白いから造っている、という程度で、
白ワイン用の葡萄達と心中しても構わない、と言うほど気合いを入れて、
白ワインを造っている生産者は、ピエモンテでは滅多にお目にかかれません。

帝王 Angelo Gaja だって、父の反対を押し切って
樹齢の長いバルベーラ種を引っこ抜き、カベルネ・ソーヴィニョンに植え替えましたが
所詮、黒葡萄までです。
ましてや「今ある畑の殆どを、白ワイン用の葡萄に植え替えちゃった♪、」
などという、お茶目な生産者は、この先も出てこないでしょう。

しかし、そんなピエモンテの生産者達も、一目置かざる追えない白ワインがあります。
特に、若い生産者達を中心に
「今、旬だぜ。」「かなり、イケテル。」
「赤ワインばかり造っている俺たちも、かなり通ぶれる」
という感じの流行をしている白ワインがあります。

偉大なバローロ生産者である Mario Marengo に教えて貰った、La Morra 村 の食堂、
Osteria More e Macine にその答えがありました。
(この店は、マレンゴのカンティナから徒歩1分の近さということもあり、是非、喰っていけ、と薦められた店です)

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La Morra の中心にある比較的新しいこの店は、
味はもちろんのこと、カジュアルで明るく、清潔感があり、
何より価格がリーズナブルなので、とても人気のある店です。
オーナー曰く、多くの生産者達が普段使いしており、海外からのお客様、
特にプレス関係者を連れてブランチをしにくるそうです。

僕らが行った時は、
Robert Voerzio と Cesar 達がアメリカから来たプレスを連れ、
食事をしている真最中でした。

全体の印象としては、地元料理を洒落なカフェ感覚で出す店、とう感じです。

伝統料理のトンナートだって、こんなお洒落な感じで、でてきます。
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タンニンであれた胃袋にやさしい、野菜のZUPPA。more_e_macine 8

これも伝統的な食べもの。牛肉のキョッキ。
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カルネクルーダからのメニュー・ローテーションの感じがします。 
ニンニク・トマトを使わないのは、とてもピエモンテらしい。

僕らは、地下に小綺麗なテーブル席に通されたのですが、
階段の横のワインストックには・・・、
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はい、ありました。
フリウリの巨匠達のワインが! 
他の地域の生産者達の赤ワインと一緒に、ちゃんと並べられています。
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写真にある Edi Kante の Chardonnay や Vitovska 、 「男」 Radikon の Jakot、以外にも、
床には Borgo del Tiglio の緑ラベルが入った箱が山積み状態。もちろん、ニコ・ベンサのワインも。

奥のセラーには、アペリティフ用として日本のレストランでもお馴染み、地元 Monchiero Carbone のガヴィやロエロ、
アルト・アディジェ州の Terlano の白ワインなどが、キンキンにセラーで冷やされていました。
しかし、フリウリの巨匠達の白ワインは、
彼らが「本格派」と考える赤ワインと同じ扱いで、常温で置かれています。

日本にいると分からないですが、食の保守王国イタリアにおいて、
このように地元民が集まる人気店のワイン棚(ワインリスト)に、
他の州のワインが何本も乗る(載る)こと自体、
周辺競合店との差別化を通り越し、まさに「奇跡」に近いことなのですよ。
日本の一流イタリアンのように、イタリアでは、ほとんど全ての州のワインがほぼ均等にリスト・オンされている、なんてことは、まずありません。

因みに、我らがフリウリの巨匠達のワインは、リグーリア州にあるスローフード協会推薦のレストランにも有りましたし、
アルバ市内の予約をしなければ入れない名店、Osteria La Libera にもリスト・オンされています。

どうです。ウチのブログで紹介している先生達のワインは凄いでしょ!!

僕が、「王のワイン」バローロ&女王バルバレスコの生産者と同等以上に
フリウリ州ワイン生産者を取り上げている理由もここにあります。

では、ピエモンテ州の白ワインは、そんなに駄目なのか?
そんなにイケていないのか?

いえいえ、そんなことはありません。

シャルドネのような国際品種に頼らなくても、素晴しい地葡萄品種もいくつもあります。
中でも注目なのが「ティモラッソ」という品種です。
このブログでも、何度も何度も、取り上げているピエモンテの地場品種です。

「ティモラッソ」
「ティモラッソ」
「ティモラッソ」
何度も言います。 

試験のためでなく、美味しいワインを人より知りたい人は、絶対に覚えて下さいね。
セレクション酵母で人工的に造られたシャルドネの味わいにありがちな、
ケバケバしい香りと薄苦みがない、実にエレガントさに溢れる品種です。

更に嬉しいのは、そのお値段の安さ。
3,000円〜4,000円も出せば、倍近い値段のするシャルドネに匹敵するほどの満足感を得られます。
日本のレストランで「ティモラッソ」を注文した日には、そりゃ、通ですぜ!

大学時代より勝沼で甲州を飲み続け、聖地フリウリに通う私が
自信をもってお薦めする、最高の地葡萄品種白ワインのひとつです。

次回は、その「ティモラッソ」の最高の生産者を紹介します。
有名な生産者ですが、現地の雰囲気はあまり紹介れていないと思います。
お楽しみに。

震災直後の生産者達の反応

東関東大震災が起こった直後、
以前訪問した生産者や現地の友人達から、多くの安否を気遣うメールを頂きました。

兎に角早かったのは、Altare の娘、Silvia から。
フェイスブックを通じ、翌日(むこう時間でその日)の内に、“ Are you OK ? ”とのこと。

自分と自分の家族は、幸い東京にいたので無事だったことを伝え、
何回かメールのやり取りをしている間に、
Enoteca Grandi Vini Alba の愛すべき禿兄ちゃん Enricoより、

“ I'm very sorry for what has happened to your beautiful Country. ・・・・・ ”
(美しい君の国でおきた出来事(大地震)の事を、とても心配している <後略>)

ブルダで一番、健全なナトゥラル・ワインを造っている klinec の Simonaさんからは、
“ we hope that you and your family is ok...pls write. ”
(あなたとあなたの家族の無事を祈っています。・・・安否のご連絡を。)

>I & our family are quite well.
>but the Tohoku region of japan is like the battlefield.
(僕らの家族は無事だけど、東北地方はまるで戦場のようだよ)

“ Let s pray for all Japanise people...”
(全ての日本の皆様のためにお祈りを捧げます)


こちらじゃ、余震にビクビクしながら、
テレビで「ぽぽぽぽーん」のCMを観て心を落ち着かせていたのに、
むこうでは報道では、日本以上に繰り返し凄惨な映像が繰り返し流れていたらしく、
この日を境に、同じようなメールが一日数件も。
みんな、日本の事を心配してくれているのだね。


一方、フリウリの巨匠達は、いたって静かなものです。

「困っている時は、大変な時なんだから、下手に連絡なんかするものでない。
こういう時こそ自分達にできることを、黙ってするべきである」とてもいうのか
ある種、フリウリ人らしい気質すら感じました。
(その後、RADIKONは、素晴しい「義損ワイン」を大量に日本に送ったそうです。男だねぇ!)


こんなメールもきました。

...deeply shocked at what has happened.
(あまりの出来事に深いショックを覚えています)
Everybody here at the winery hope that you and your family were not affected.
(ワイナリーで働く誰もが、あなたとあなたのご家族にご不幸が及んでいないことを祈っています。)
It is a horrific situation, and our hearts go out to all of you and those who have been affected by what has happened.
(未曾有の災害に際し、今回の大規模な震災の被害にあわれた、全ての方々に心からお悔やみを申し上げます。)
Please lets us know if we can help in some way.
(私たちに出来ることがあれば、なんなりとお申し付け下さい。)
Feel our long hug,
(・・・私たちの長いハグを。)

Luciano Barbara Luca
Azienda Agricola Sandrone Luciano
(ルチアーノ・サンドローネ  バーバラ  ルカ)


お返しに、訪問した際にご対応頂いたバーバラさんに宛てて、小学生レベルの英語でお返しをしました。
(読み返す程、今でも恥ずかしい...。)


Dear Barbara,

Thank you for your message, I appreciate your kindness.
(メッセージありがとう。あなた方の優しさに感謝致します。)
Tokyo and North Japan aria (Tohoku aria) is still continue many middle class Earthquakes.
(東京も東北もまだ中規模の地震が多く続いています。)
Tohoku aria had a critical damage, but Tokyo is fine.
(東京はそうでもありませんが、東北の被害は甚大です。)
Japan have to overcome all difficulties, but the economic revival of Japan will need more time. ( maybe 2-3 years latar)
(これから日本は多くの困難に立ち向かわなければならず、経済的復興には多くの時間を要するでしょう。(多分2-3年後だと思います)

May I ask a favor of you,
(私からお願いがあります。)
" Please keep your work, the same as ever " and
(「どうか、今まで通りのあなた方の仕事をしてください。」そして
" Please continue to exprto your fine wines to Japan, forever."
 「日本に、永遠にあなた方のファイン・ワインを輸出し続けてください。」)
Your best work will promotes the restaurant industry, and Japanese economy.
(あなた方が最高の仕事をされることが、レストラン産業や日本経済に寄与することでしょう。)

If I possibe back to Alba, I want to visit your cantina, once again.
(もしアルバに帰ることができたら、もう一度あなた方のカンティナを訪れたいと思います)

PS: I just look forward to 2009 BAROLO CANNUBI BOSCHIS .
(追伸:BAROLO CANNUBI BOSCHIS 09を、本当に心待ちにしています)


我ながら、気合いだけでは到底カバーしきれぬ、レベルの低い英語だなぁ。

直ぐにbarbaraさんからお返事がきました。
多分、僕宛というより、日本のワイン・ラバー全員に宛てた彼女の想いの現れだと思いますので
皆さんに共有します。

…how special and what a relief is hearing back from you!!
(まさか、反対に励ましのお返事を頂くなんて!)
We will never forget about your Country and people!!..never never!!
(私たちは決して、貴方の国と人々のことを忘れないわ。決して、決して!!)
..but please you have to promise to never forget about us
(でも、どうか私たちの事も忘れないと約束してくださいね)
and to all possible help we can offer to you and to your Family.
(あなたやあなた方の家族に足して私たちが支援できるということを)

Hugs,
(ハグを。)


とのことです。

あんなチャーミングな人に “never forget ..never never!! ”
とまで言われちゃ、ニッポン男児なら、もう、飲むしかないでしょ。
サンドローネのワインを!!

今年ももうすぐ出荷かな。 今から楽しみです。
因みに訪問時の記事はこちらです。

嗚呼、ブルネッロ、ブルネッロ・・・。

年明け早々から、コンスタントにイタリアワインを飲んでいます。

特に印象深かったのがこのブルネッロ。
● Brunello di Montalcino 2001 - Il Paradiso di Manfredi
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北イタリアワイン率が非常に高い我が家でも、「たまには美味いサンジョベーゼが飲みたいよね」
という会話が年に何回が交わされるのですが、
その度にネットショップの謳い文句に踊らされ、ギャンブルのようなネット注文をしてしまい、
いざ、飲んでみて「あれ?こんな程度? 随分思っていたのと違う・・」というような苦い経験を何度もしてきました。
しかし、このブルネッロは良い意味で期待を大きく裏切ってくれました。

パラディーソ・ディ・マンフレディのワインは、僕のブログのリンクにもある「ゆはら」さんから定期的に届くメルマガで知って以来、とても気になっていました。
グラスに注いだ瞬間から周囲に溢れる豊富な熟成香。
更にドライトマト、黒系果実のドライフルーツ、乳酸のニュアンス、ミネラル香、スパイスのニュアンス、といった複雑なアロマが口蓋に広がります。
色濃くハイアルコリックなブルネッロではなく、北側斜面特有のやや色が浅くエレガントな酸味が特徴的なブルネッロ。
過分な温度管理をせずに自然発酵させたワイン特有の「暑さ」も感じます。
何よりピュアと緊張が共存する果実味の見事さに驚かされました。 
Bruno Giacosa のバローロや Soldera につながる、凄みがあります。
恐らく、このワイン自体は今が飲み頃にピークだと思いますが、パラディーソ・ディ・マンフレディは、リゼルヴァ・クラスも造っているそうなので、何とか入手して試してみたいと思います。

ところで、漫画「神の雫」は、今、ブルネッロを特集しているらしい。
「第九の使徒」は、Soldera や Biondi Santi といったビッグネームなのかもしれませんが、
このパラディーソ・ディ・マンフレディのワインも十分候補として名乗る資格があるように感じています。

"Best Buy" dei Vini italiani dell'Anno secondo semestre del 2010

2010年度下半期イタリアワイン・ベスト・バイ ( By よっさん )

明けましておめでとう御座います。
漸く2011年、最初の日を迎えました。

昨年は「尖閣」「ドル安」「アカン(管)内閣と衆愚政治」と日本社会全体が地響きを立てて壊れ始めているような、正に「終わりの始まり」のような1年でしたが、僕個人としても仕事面で色々有り過ぎ、心身の不調も重なり女房殿や家族にも大いに心配を掛けてしまった、実に冴えない一年でした。

去年流行った言葉の一つに「ガラパゴス化」というものがありましたが、
今年は日本が「ガラパゴス」であったことが、逆に不幸中の幸いであった、というような年になるのではないか、
アメリカに習って「グローバル化しなきゃ」でやってきた事の揺れ戻しが、一気にやってくるのではないか、と予測していますし、既に幾つかの兆候が見受けられます。 
ある意味、停滞している今様な時期こそ、何か自分でビジネスを始めるには、いいコンディションなのかもしれませんね。
正月休みは、それらの材料を探したり、関連図書を読み、ゆっくりと過ごしたりする予定です。

昨年後半はあまり飲酒量が伸びなかったので、特に印象深かったワインとして以下をセレクトしました。(ベストバイと言いつつも、すぐに買えるワインは少ないです)

振り返ってみると、ワインや造り手達から教えて貰ったことも、大変多い、1年でした。
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第3回「よしお」の会 (バルバレス子の会)

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安心と信頼の 、" よしお・Selection "
先月ワインの王様、バローロの飲み比べを主催した際、スターターに選んだ白ワインを飲んだ Krogo 妹様から、
「よしお・セレクツ、ヤバイっす」とお褒めのお言葉を頂戴しました。
以降、僕の名前がいつの間にやら「よしお」になっています。(ほんと、よしおって誰だよ?)
白ワインの聖地フリウリで舌を鍛えた神通力によるものなのか、
自分でも怖い位に、ここのところ秀逸な白ワインの引きが強くなっている気がする。

今回テーマに選んだ " Barbaresco " は、 " Barolo" よりも地質に砂質土壌が多く含まれているため、
エレガントな酸味が強く表れ、比較的早く飲み頃を迎える、と言われています。
以前、当ブログでも書きましたが、D.O.C.G. Barbaresco の 3大産地である " Barbaresco "" Neive "" Treiso " 、それぞれの特徴的な味わいの差をザックリと分けると、
バリック(小樽)熟成を行う生産者が多い " Barbaresco "
酸味が強く、ライムストーンの香りが強い " Treiso "
大樽による長期熟成を行うワインが多い" Neive "
ということになります。
しかし、そこは造り手の考え方やミクロクリマ、ヴィンテージ等、多くの可変要素によって、大きく異なるところ。
(だからこそ、何回飲んでも新たな発見があるわけですが...。)

今回は、3大産地全てのワインを飲み比べるよりも、「とりあえず、有名なワインを飲んで楽しんで(自慢して)もらおう」と考え、" Treiso " からのチョイスは無くし、その分、かなりのビッグ・ネームが多く並びました。
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