シンプリーレッドの日本最終公演後、「 Azienda Il Cantante (イル・カンタンテ)」のオーナーでもあるミック・ハックナー氏を囲むパーティーにて。
会場は、以前「グラディスカ」だった、《オステリア・イ・ヴィニェーリ》。
実際にワインを造っている醸造コンサルタントのサルヴォも来日するかと期待していたけど、流石にこの時期は無理か・・・。
きっと凄いミュージシャン達が同席していのだろうけど、僕には音楽の事が判らない(南米の特定の音楽以外は)のが残念。
でも、よいワインは判りますぞ。 持参した Etna Rosso 2001 のボトルにミック本人からサインを頂きました。
ミック曰わく、「お、2001年じゃない、この年のはグレートだよ。」とのこと。
合田さんも同ヴィンテージは貴重で、日本には100本に満たない入荷量(正確な入荷量は聞いたが忘れてしまった)しかない旨を伺いました。
何でもラシーヌ社内には独自ルールがあり、輸入本数の限られた稀少ワインを社員は買うことが出来ないらしい。
社員として、これほど辛いことはありませんな。
この日フリーに飲ませてもらったワインは、昨年サルヴォが来た時のパーティーで出されたシチリアのワインが中心。
まずは、アペリティフとして、ベナンティ社の Noblesse (ノブレッセ)、Pietoramarina 2001(ピエトロマリーナ)を。
サルヴォの会でベナンティ社のノブレッセを、また私的な集まりでもピエトロマリーナは飲んでいますが、当初、カリカンテ種の強い酸味はもっと長期熟成に向いていると感じたものの、予想に反して既に飲み頃(もしかして下降気味)に入ってきていように思えました。
Azienda Il Cantante のワインでは、Nero d'Avola 2004 、Etna Rosso 2001 、2002を堪能。
Etna Rosso 2001 と 2002 は、まるで別モノのワインのよう。
酸とタンニンがミネラルに乗って後半まで延びてくる2001に対して、2002はジャミーで味わいのメインがより前半に訪れる。 この違いは実に顕著で、もし今買うなら、やはり2001を探したい。
ミックがキャリーで持ってきたという Il Cantante Bianco 2007(ソーレを獲得したらしい) は、非常に繊細な味わいで、リグーリアのワインのような強い塩味はないが、貝殻的なイソシン酸的旨味があるのが面白い。
個人的にはサルヴォの醸造グループ「 I Vigneri (イ・ヴィニェーリ) 」が造っている Etna Rosso Vinupetra 2006 (エトナ・ロッソ・ヴィヌペトラ) が この日のベストワインでした。
前回のサルヴォの会では、2005年を飲んだが、このワインの凄さを正しく理解できていなかったと思います。 改めてヴィヌペトラは凄いワインです。
会の中盤、ミックが突如電話し、友人の藤井フミヤさんを呼び出し。
ふらっとやって来た フミヤさん、やはり格好いいですね。
人当たりがマイルドで誰に対してもオープンマインドな姿勢は、つくづく大人だなぁ、と思いました。
追記;
ロック音痴な僕の見識を正すため、シンプリーレッドの曲をYouTubeで探してみました。
恐らく昔何処かで聴いたであろう曲だと思います。 会のBGMで流れていた旋律を聴くなり、脳裏に深く刻まれていた記憶が蘇ってきました。 多分すごく有名な曲なんでしょうね。
この曲もBGMで流れていました。 綺麗なメロディーラインですね。
声を振り絞る姿が、ワインのエチケッタのデザインを連想させます。