よっさんの『心のワイン』

嗚呼、麗しきかな。
悠久なる白ワインの聖地『コッリオ』よ。
ワインの王を生み出す煌星の如き銘醸地『ランゲ』よ。

このブログは、生産者・インポーターさん・レストランさんを
「飲み手」の立場から支援したい想いで書いています。

(画像・文章・内容に関わる一切の転載のを禁じます。) 

イル・カンタンテ

ミック・ハックナー (シンプリーレッド) を囲んで。

100925_Il Cantante Simply Red 01

シンプリーレッドの日本最終公演後、「 Azienda Il Cantante (イル・カンタンテ)」のオーナーでもあるミック・ハックナー氏を囲むパーティーにて。
会場は、以前「グラディスカ」だった、《オステリア・イ・ヴィニェーリ》。

実際にワインを造っている醸造コンサルタントのサルヴォも来日するかと期待していたけど、流石にこの時期は無理か・・・。
きっと凄いミュージシャン達が同席していのだろうけど、僕には音楽の事が判らない(南米の特定の音楽以外は)のが残念。
でも、よいワインは判りますぞ。 持参した Etna Rosso 2001 のボトルにミック本人からサインを頂きました。
ミック曰わく、「お、2001年じゃない、この年のはグレートだよ。」とのこと。
合田さんも同ヴィンテージは貴重で、日本には100本に満たない入荷量(正確な入荷量は聞いたが忘れてしまった)しかない旨を伺いました。
何でもラシーヌ社内には独自ルールがあり、輸入本数の限られた稀少ワインを社員は買うことが出来ないらしい。
社員として、これほど辛いことはありませんな。

この日フリーに飲ませてもらったワインは、昨年サルヴォが来た時のパーティーで出されたシチリアのワインが中心。
まずは、アペリティフとして、ベナンティ社の Noblesse (ノブレッセ)、Pietoramarina 2001(ピエトロマリーナ)を。
サルヴォの会でベナンティ社のノブレッセを、また私的な集まりでもピエトロマリーナは飲んでいますが、当初、カリカンテ種の強い酸味はもっと長期熟成に向いていると感じたものの、予想に反して既に飲み頃(もしかして下降気味)に入ってきていように思えました。

Azienda Il Cantante のワインでは、Nero d'Avola 2004 、Etna Rosso 2001 、2002を堪能。
Etna Rosso 2001 と 2002 は、まるで別モノのワインのよう。 
酸とタンニンがミネラルに乗って後半まで延びてくる2001に対して、2002はジャミーで味わいのメインがより前半に訪れる。 この違いは実に顕著で、もし今買うなら、やはり2001を探したい。
ミックがキャリーで持ってきたという Il Cantante Bianco 2007(ソーレを獲得したらしい) は、非常に繊細な味わいで、リグーリアのワインのような強い塩味はないが、貝殻的なイソシン酸的旨味があるのが面白い。

個人的にはサルヴォの醸造グループ「 I Vigneri (イ・ヴィニェーリ) 」が造っている Etna Rosso Vinupetra 2006 (エトナ・ロッソ・ヴィヌペトラ) が この日のベストワインでした。
前回のサルヴォの会では、2005年を飲んだが、このワインの凄さを正しく理解できていなかったと思います。 改めてヴィヌペトラは凄いワインです。

会の中盤、ミックが突如電話し、友人の藤井フミヤさんを呼び出し。 
ふらっとやって来た フミヤさん、やはり格好いいですね。 
人当たりがマイルドで誰に対してもオープンマインドな姿勢は、つくづく大人だなぁ、と思いました。

100925_Il Cantante Simply Red 02


追記;
ロック音痴な僕の見識を正すため、シンプリーレッドの曲をYouTubeで探してみました。 
恐らく昔何処かで聴いたであろう曲だと思います。 会のBGMで流れていた旋律を聴くなり、脳裏に深く刻まれていた記憶が蘇ってきました。 多分すごく有名な曲なんでしょうね。


この曲もBGMで流れていました。 綺麗なメロディーラインですね。
声を振り絞る姿が、ワインのエチケッタのデザインを連想させます。

御礼! 「 IL CANTANTE ( イル・カンタンテ ) 」公式サイトで紹介されました。

ブログネタ
イタリアワイン に参加中!
シチリアの栽培醸造コンサルタント、 SALVO FOTI (サルヴォ・フォーティ) 氏の支援するワイナリー
「 IL CANTANTE (イル・カンタンテ) 」の公式ホームページに、当ブログの記事が紹介されました。

六本木のグラディスカで行われたテイスティング会の様子を記したものです。

大変身に余る光栄であると共に、貴重な機会を与えてくださったサルヴォ・フォーティ様、株式会社ラシーヌ様、また社員の皆様にこの場を借りまして御礼申し上げます。

ilcantante03

Il Cantante & Salvo Foti 〜 サルヴォ・フォーティ氏とともに “イル・カンタンテ” 食事会

ブログネタ
イタリアワイン に参加中!
シチリアワイン_サルヴォ・フォーティ16

ラシーヌ主催の『サルヴォ・フォーティ氏とともに≪イル・カンタンテ≫ 食事会のご案内』に行ってきました。
30名程のコンパクトな会で、エスプレッソ誌で活躍する宮嶋勲氏による通訳も名調子。
大変小気味よくサルヴォ氏の言葉を訳して頂いたおかげで、
自身の目指すワイン観を、耳(知識)と舌(感覚)とで理解を深める事ができました。

シチリアワイン_サルヴォ・フォーティ12

いずれテーブルにも、どこかのワイン会で見たことある顔がチラホラ。
中にはイタリアワインと心中してもよいと覚悟を決めている方々も少なからず座っており、
熱心にサルヴォ氏の話に耳を傾けていました。

もちろん、グラディスカの料理もワインに大いに華を添えていました。
通常はワインが料理に華を添えるものですが、この日はワインの個性を引き立たすかのように、
味付けや下ごしらえへの配慮が随所に感じられました。

そして、さすがは、ラシーヌ。準備が実に丁寧です。
テーブル毎にラシーヌのメンバーが着き場の雰囲気を盛り上げただけでなく、
サルヴォ氏の造るワインの特徴や哲学についてより理解が深まるようにと、
参加者一人一人に詳細な資料が配布されました。
(※現在、当該資料はラシーヌのオフィシャル・サイトにアップされております。)
合間をみては合田さん自ら各テーブルを廻り解説を加えるなど、まさに至れり尽くせりの対応でした。

さて、造り手やワインの背景については、今回参加された酒販業の方や愛好家の方々が、
より詳細に発信されるのではないか思いますので、僕のブログでは、
この日忍ばせていたICに録音した音声(通訳)を、そのままテキスト化した状態で載せたいと思います。
その方が、サルヴォ氏本人が発せられた生の言葉のニュアンスや人柄、
また当日のワイン会の様子が、読者の皆様にダイレクトに伝わり易いでしょう。

ブログのタイトルにもあるように、僕は日本のワインラヴァー同士が互いに良いトスを上げながら、
現地の生産者やワインに携わり生活をしている方々を支えることが出来たら、どれ程素晴らしいことかと、
実に荒唐無稽な理想を描いております。

偶然にも僕の書いた記事を誰かが読んだくれた事がきっかけで、
サルヴォ氏の造ったワインを購入して飲んで頂ければ、正にワイン・ブロガー冥利に尽きるというものです。

言葉の癖、略語、口語による助詞の揺れ等は修正しております。
一部ノイズで聞き取りにくい部分が御座いますので予めご了承ください。(後日、誤植修正をする場合があります。)

サルヴォ・フォーティ オフィシャルサイト
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